十兵衛

f:id:mucame_cobo:20211024105722j:plain

いつかの写真。今までに楽しみにワクワクしていた演劇はいくつもありますが、こんなにドキドキと不安とタイミングが合わさった公演は最初で最後ではないかと思います。

昨年から山田風太郎作品にメロメロになっていました。とくに日記と臨終の本。もう言葉通りのメロメロです。小説はそのあとに少しずつ読んでいます。そしてやはりはじめの2作品を書いた人物像に惹かれているのだと思います。小説の中にもそれを見受けられる箇所がある。

若い頃に読んでいても不思議ではなかったけれど、色眼鏡があったのだと感じています。読んでいなかった。そして読んでいなくてよかったと感じています。若い時に読んでいたら上記2作品をどう読んでいたのでしょう。また他の作品もザッと読み、作者に相応しい感想を持たずにいたような気がしています。

昔、たくさん読んだ本に関してはそう思うからです。じっくり読み直したい気持ちもあるけれど「ほかにも読みたい本が沢山あって、それは死ぬまでに読み切れないからさぁ」と思うのでした。