はげまし

飯(亀)、彫、摺、飯、寝、摺(亀&魚)、飯、湯、紙、描←私のきょう一日のことを一文字ずつで表してみました☆
(亀&魚)は、うちのカメズ&メダカのお世話です。明日は蝸牛(カタツムリ)のお世話が入るのでした。一文字じゃ表現できないな…蝸牛…「巻」とかにしてみようか………あ〜一日家に居ることができる幸せ。
版画制作でこんなに心身ともに追込まれたのははじめてです。今月21日、22日に工藤あゆみさんとの2人展。翌日の23日〜28日まで初個展。「わたしはわたしのやりたいことをやるよ」と思っていたし、いまも思っているけれど……つらい!
ここにきて、やりたいことが明確になればなるほど、ドキドキとつらい気持ちに包まれて制作しています。今年の3月にボローニャ行きのための準備と現地に足を運んだことは、本当に本当に何もかも追いつめられたけれど……今の方がずっとしんどい。
うまれてはじめて*1周囲の人にホロッと弱音を吐いている気がする。みんな色んな形で相手をしてくれて、しみじみ嬉しい。両手を空高く挙げて「みんなのげんきをおらにくれー*2」☆ですよ。
そんな中、さらに励みをいただくことがありました。本日の神戸新聞 阪神版の「ひと探訪」という記事で取上げていただいたのです。驚くほどじっくり取材をしていただき、取材を通して私のなかで明確になったこともあれば、あやふやなんだなと自覚したこともたくさん。ジックリ読んだり眺めたりすることは不可能だけれどチラチラ何度も見ているのだった。木版画のことを話せて、じっくり耳を傾けていただいて、記事にしてもらえるなんて幸せ*3
この記事に負けないよう、がんばろうと思う。
きのうは版木を彫っていたら、女性の声で「むかわめぐみさん」「むかわめぐみさん」と私を呼ぶ声がするので、「はーい」とか返事をしていたのだけれど……つけっぱなしだったケーブルテレビの中から私の名前が……???と思ってみたら、絵本原画展のニュースでした。私が作ったガチョウがテレビにうつってた。ビックリすることも、あわてふためくこともなく。ただただ不思議な感じ。遠いなにかをみている気分になったのでした。
今年にはいって、こういうことが格段に増えたのだけど『版画家』という紹介をされています。そっか、そっか。わたし版画家なんだ……。
職業を聞かれたらいつもちょっと戸惑って黙ってしまいます。自分をどこにカテゴライズしていいかわからないし、こうだと言切りたい職業(肩書*4)ってあるのかな?と考えだすと、戸惑いと沈黙しかやってこないのです。そうして黙っていたら、相手の方が思ったり望んだり認識している私の肩書を言ってくださるのでホッとします*5
◯◯さんは私のことをそう思っているんだな…なるほど。なんて、また考えるわけです。職業や生き方は自分と周囲の人が決めてゆくんだと思う。
版画家……絵本原画展は「イラストレーターの登竜門」と言われています。そういう場に版画家として参加できたことは嬉しい。すこし馴染めてないけれど、確かにそこにいる雰囲気…清々しい寂しさがある。それは私が木版画で表現したいことのひとつ。

*1:版画のことで

*2:孫悟空☆ゲンキ玉

*3:神戸新聞社松本大輔記者。笠原次郎記者に感謝☆感謝です。ウルウル。

*4:言ってほしくない肩書はありますが、これもあえて黙っているのでした。

*5:しかも私が黙ってなにも言わないことに気づいておられないことがほとんどだと思う。