バラトンとはハンガリーにある、中央ヨーロッパ最大の湖の名前。なのだそうです。
アンサンブル・バラトン、全部は聴けなかったのですけれど、素敵でした。
開場前から、たくさんのお客さまが並ばれて(何故なら自由席だったから)待ってらっしゃいました。どの席が楽しめるんだろうね。という会話も聞こえてきたり。
船旅に見立てて、ドナウ川オーストリアハンガリールーマニア〜ブルアリア〜と船(各国にちなんだ曲目、演奏)は進んでゆきます。
盛りだくさん!!誰か踊りだすんじゃあないの?という雰囲気で、曲名はさっぱり覚えていないですけれど、楽しかった。
私は二階席から聴いていたのだけど、ツィンバロン、見た目も美しいのです。音は思ったよりもずっと柔らかく、多彩で、バチ(っていうの?)の違いや、叩く強弱によって、こんなに音の質がかわるんだなぁ…と、目にも楽しかったです。
どれどれ(チラシチェック)ツィンバロンを演奏してらっしゃるのは、斉藤浩さん。プロフィールを一部抜粋すると…アジア人で初めてツィンバロン奏者としてのディプロマを授与された方……ディプロマ…*1…なんだか来歴すごいっぽいです。けれど、その素晴らしさは来歴を知らなかったとしても、実際に聴けば、観ればわかります。ディプロマがなんなのか、わからなかった私ですら。
ツィンバロンとよく似た楽器、ハンマーダルシマーの演奏は聴いたことがあるのだけれど、音域やバチの感じなどが違って、似てるけど随分違うんだなぁと思いました。個人的にはバチの感じが全然違うのが興味深かったです。
演奏にともなってバチが動く様は、ピンと張られた弦の上を2羽の小鳥(エナガがいいかな……)がピョンピョン飛び跳ねているよう。時々ビュンビュン飛んでました。二階からご覧になった方は、その姿に目を奪われたのではないかなぁ?と思いました。エナガ、かわいいしね。
なぜなら、多くの方が前のめりで演奏をご覧になっていたから…こういう会場で前のめりで観るって、あまりないですよね。
今回は代表?してツィンバロン&斉藤さんについて熱く書いていますが、それぞれの方の演奏が楽しそうで(苦しい体勢や演奏法もあったのだそーですが)、音楽って楽しいものなんだなぁ。って、実感。みんなで作り上げるあの感じ、憧れます。
アコーディオンの大田さんの演奏、好きだな。ヴィオラとベースを演奏された古味ご夫妻も素敵だったし、ヴァイオリンの中島さんは演奏はもちろんのこと、衣装が似合いまくりでした。普段もあのお衣装で外に出ればよいと思います。
バラトン組のみなさんは民族衣装に身を包んでらしたのですが、こちらも見目麗しかったのでした。あの衣装があることによって、グッと雰囲気アップ。あるのとないのとじゃ、全然違ったと思います。
アンサンブル・バラトンさん、またどこか*2で演奏してほしいな。

*1:とりあえずネットでディプロマを調べる

*2:希望は関西