mucame_cobo2010-07-05

あろうことか摺りを1枚失敗。手作業なので、摺りが気にくわなかったり、なにかいまひとつで「あぁ〜やってもうた」というのが出てくるものですが、本日のはそいういうたぐいのものではなくて、摺る紙の裏表を間違えました。紙を板に置く前から、なんかおかしい、なんかおかしい、なにがおかしいかわからない、調子が狂う…と思いながら摺って、めくって、……それでもまだ気づかず、あっ!と気づいた時には脱力しました。ありえない失敗なので気づけなかったのでした。
私は一体何年やってるんだよ…こんなのはじめて…と、思うと、滑稽で哀しくて脱力して笑えてしかたなかったです。作業は手早い方がいいので、実際には笑うわけにはいかないけれど。
写真は昨年使った板。もともと考えていた絵をどうも納まりが悪いと感じ、かなり広範囲に渡って丸々削って作業したんだったなぁー。と、ひさしぶりに見て思い出しました。見えないと思いますが、落書きもあります。カメが二足で立っていて「今日はよいお日柄で」って喋ってる…さてさてこれを書いた時、本当によいお日柄だったのでしょうか?よいお日柄だったらいいのになぁ。と思っていたのでしょうか?落書きした本人には、とんとわかりません。
わかりませんけれど、板を見ているとあの時の気持ちが蘇ってきます。