秘密のお庭

午前中は荷物を待って、庭の落ち葉かきを少し(本当に少し)して、秘密のお庭へ。スッと訪問してスッと(スマートに)帰ろう、かっこよく☆なんて思っていたのに、居心地がよくて長居してしまったのでした。
美味しいおやつ。おいしいお食事。おいしいくだもの。『私はお庭などなどを楽しみに来たのだけどなぁ??あれれ?』でありました。
秘密のお庭のある場所は、いつもいい空気が流れていて素敵な出会いが待っています。ゴールや目的のない会話そのものを楽しんでいるのに、ワクワクすることが始まりそうな流れになったり。えーー!と大きな声を出すようなことを知ったり。
その空間には私が過去に制作した版画作品も飾ってくださっているのですが、じーーん。自宅に自作を飾ることはなく、版画は積み重ねてお眠りしていただいているので『あぁ、こういうふうに見えるんだぁ』『こーんなふうに楽しんでいただいてるんだぁ』『すっごく素敵(こういう感じで観る時は、私が作ったものとか頭から抜けてます。他人事)』などなど、私の手を離れていったことによって客観的に観ることができ、それでいながら作品が幸せになっていることがしみじみ嬉しい。
美味しいお食事をいただきながら、お話しをして、時折庭や鉢植えを鑑賞して。人に大切にされてきたお家や庭というのは、大切になさっていた方の名残を抱え込んでいるんだと実感します。
我が家もそういう家や庭になればいいんだけれど…なんせ野趣溢れるを通り越して野庭だから。野庭の名残を残してゆくのかもしれない。