2日目

アートスペース萌芽さんにて教室2日目☆定員3名のところ、5名まで拡張しての一日となりました。あわわわわ……
講習中には見学者さんがいらっしゃったり、9月末に見崎彰広さんと2人展をさせていただいた、ギャラリーアライさんのオーナーさんが遊びに来てくださったり、ワイワイデーだったのでした。
きょうは『なるほどなぁ』『すごいなぁ』『えーーー!』『わはははは』『考えてもみなかったことだった!!』と、内心てんやわんやの楽しさ溢れる時間。「木版画に適した絵っていうのが思い浮かばなくて」という言葉は衝撃だったし、わたしもはじめはそう思っていたような気がする…そしてそれは自身を激しく消耗させていったように記憶します。「木版画に適した絵を探したり考えたりするのではなくて、やってみたい絵や題材をどう木版画にしていくかを考えましょう。一緒にやってみましょう」と言いながら考えたのだけれど、なかなかどうして分解したり簡略化するのって難しいです。
そういうやりとりの直後、違う参加者さんが「私はこれがしたいです(断言)」と持ってこられた絵が『……めっちゃ木版画にするの、むつかしいやん!』と思う内容で、オノノキました。一瞬ギャグかと思うくらいのタイミングの良さで、難易度トリプルAが………。2人で検討しながら、省いたり、線と面で表したりしているうちに「……この部分の絵は省いていいのでしょーか?それとも入れたいと思っていますか」「入れたいです」「そうじゃないかと思いました……じゃあ、入れましょう!入れたいなら入れましょう!けれども、この場所に入れるには(今回の木版画の内容では)難しいです〜理由説明〜ですので、位置を変えてやるのはどうですか?」「やってみます!」
そうでなくっちゃ☆やりたいものは、やってみなくっちゃ。
彫る方向なども、彫りあとを生かすやり方をイメージして進めていっていただいたり。
途中「あぁ…わかんない!ここどうやるかわかんない。どうやったらいいですか?どっちのほうがいい?私はいいから先生が彫ってよ〜〜う。先生がぜんぶやってくれたらいい」わたし、静かにスルー。みなさん四苦八苦でした。
そして、きょうも素晴らしい作品の数々が。
「絵の糸口がないようなら、来年の年賀状を作るつもりで来てください」とお伝えしていたので、干支の申やおめでたい風景など。今回の作品を年賀状に摺って出したいから、もうちょっと家でがんばってみたい!という声も。そう、がんばって!そして私にも年賀状ください(サイン入りで)
参加者さんが5人ということが大きかったと思うのですが、何度か『これは3時間で摺りまでいけない人がでるかも。1回摺ったら終わってしまう人がでるかも。』と心臓がドキドキしたのでした。そういう時「ここは私が彫りましょう」「この部分は彫ってしまって、色も黒一色で摺ったらいいですよぉ」など、誘導したり手を貸して先に進めるって、手軽で簡単なんだろうな……と感じました。けど、それのどこが楽しいんだろう?そーいうことは決してやるまい。と心に誓っているので、グッと堪えて、参加者さんに苦戦していただいて。
終わったころには感無量。
彫って摺ってを繰り返すうちに、どんどん「私はこういうものが作りたかったんだ」と、自分の中にある完成の形を見つけていかれる姿に心打たれました。
ただ5名の作品を並べて、みんなで感想を言合う時間がなかったのが心残りだった!んだけど、私はそーいうの(みんなで見せ合って話したりすること)苦手です。『そんなん、どーでもええやん。というか私が作ったやつがなければ楽しい』と思っているのだけれど…私のがないとこんなに楽しいことは他にない!!