お盆

お盆になったら思い出すことといえば、祖父母に「お盆の間は虫捕りをしたらあかん。」と言われ続けたことでした。虫にかぎらず動物や植物を捕ったりしてはいけないよ…ということだったのだけれど、毎年、毎年言われ続けました。
祖父母の言うお盆は、迎え火をして送り火をするまでの期間だったように記憶しています。迎え火はかならず私も同席?させたので、そのときに釘を刺されていたのです。
何度も言聞かせたり、儀式に同席させて境界線を見せなければいけないほど、私は動植物を捕り続けていたのでしょう。いつも。捕って観察して逃がすだけだったけれど……それでもね。
大人になった今は、母や弟に「カエルを捕まえてはポケットに入れ持運んでた……」など、私が覚えていないこと(けれど家族は恐ろしい記憶として刻み込まれていること)を、弟のパートナーや、只今身体の95%はポケモンでできている甥っ子に話すのでした。
それらの話を聞くたびに、無自覚に(捕えられた動物にとっては)過酷で残酷なことをしていたのだなぁ…と思います。祖母が生きていたころは、雑草を集めてはハンカチを染めようとしていたと言われていました。
いまもあまり変わっていない生活をしているような気がするけど……虫捕り網は持たなく*1なりましたが、今も(とくに身近な)動植物は好きです。小さい頃から好きだったものを今でも好きでいられてよかった。と思うと同時に、もう少し変わることができたらよかったのに。とも思います。
写真はヒトデ。めっちゃキレイ。じーっと見ていると、ジワジワ動いているところがいいです。

*1:……いやいや、ときどき持ってるかも……。