なんて素敵

ただ今5枚の板を彫っています…どうも全部が全部、彫りやすい版木っぽいのです。はぁ、なんて素敵。こんな素敵な出来事があるんだ。
この頃、使用している道具はなんですか?どういう道具でどうやって摺っているんですか?*1と質問を受けることがあります。
それに対する私の回答があまりにも、あまりな感じで……場がシーーーンとしてしまうのです。時々『またシーンとなるんだろうなぁ…でも、こう説明するしかないから、しゃーないのよ…消えてなくなりたい』と思いながら説明します。当然「はぁ〜」「……!それだけ?」時には無言で頷かれて終わります(その無言の頷き…全然納得していない表情なのです!こわい)。
フニャフニャ言っている。内容より私の雰囲気(見た目、話し方、ぜんぶ)が問題。そーいうのもあると思います。アホっぽいっていうか…アホそのもの*2というか……。
これは改善しなくてはいけない!と説明〜ひとり反省会〜説明〜アドバイスを受け反省会〜ひとり反省会〜〜を繰り返し、現在に至っていますが、なかなか…ほんと難しいです。この前も思う存分、相手の方を「シーーーン」とさせました☆☆(そしてジッと黙って耐える私がいるのです。)
しかし人前で摺った時だけは別だったです。本来ひとりでひきこもってやることを、人前で(道具も絵の具も、紙の状態も違う状態。ひとつとして同じ点がない状況で)見せるということ。この両者には越えがたい深い溝があると思いますけれど、パフォーマンスの威力を感じた出来事でした。言葉じゃ伝わらないことがあるというよりも、目の前で「ほら、こーいうことなのよ。いろいろ違うけど。」と見せることがどんなに大きいか。いろいろ違ったって、伝わることはあるみたい。
それでも、ああ、言葉だけでもパフォーマンスしたい。

*1:手と腕を触らせてください!ってのもありました。触ってなにかわかるのかしら?わかるわからないにかかわらず、その版画に対する熱意にジーンと来ました。

*2:私はけっこう、面と向かって相手に怒るんですけれど、これも全然通じない時が多いです。どうも怒ってる風に見えないみたいです。