空摺り

この頃、毎度写真が暗いですがお許しください。とうとうPCを買換えたはいいものの、ブログのアップとメールを書くくらいしか使っていない状態で、使いこなせていないんです(馬鹿者)。Photoshopなどをいれようとしたら、バージョンがあまりに古すぎてダウンロードできなかったです……。
写真に話を戻しますと、来週30日からはじまるSANK展に出させていただく版画の一部。見えづらいですけれど、紙がデコボコしています。雪の結晶とカメをモチーフに木版を作ったのですが、雪の結晶部分がデコボコ。デコボコ部分に色をのせて摺っているものと、色をまったくのせずに摺っているもの2点を用意しました。
色を入れずに凹凸で絵を見せる摺りを、日本の木版技法の用語で「空摺り(からずり)」と言います。錦絵(浮世絵)では、鳥の羽、婚礼衣装の着物の模様、絵の中の主人公が空想している景色など、面白い効果を狙って、この技法が使われることがあります。『エンボス』と書けば「あ、知ってる!」と思われる方もおられるのでは?
空摺りにしても、エンボスにしても、写真では見た時の楽しさや驚きがお伝えできないのが残念。