3月はじめごろに試作していたスタンプ。その後、私の中から虹の彼方に消えてしまい、今になっておもむろに戻ってきましたです。
きちんと品物になるように、木を加工したり、スタンプと台(木)をくっつけたり、なのですけれど、けっこう前に用意していた木(カットも着色も終わっている)と、作ったスタンプを合わせようとすると……ガーン!スタンプの方が大きい……。
……思い出しました。べつだん今回のスタンプ用に木を用意していたわけではなく『台(木)は用意しておいて、この台に合わせてスタンプ作ろう』と、思っていたことを…そしてそれらをすっかり忘れて、スタンプの大きさを絵に合わせてノリで作ってしまったことを…。
というわけで、台(木)の加工はやり直し。ちょうどいいサイズの無垢の木の在庫を持っていないことも判明し、外へ。スタンプ用のものはヒノキを使用しており、版画では使ったことがありません。版画には柔らかすぎる感じがするのだけど、どうなのかな…と思いながら物色しました。
一度失敗しないと、学べないことって多いんでしょーか…すくなくとも私は。なんてこと!です。
写真は「ちゃんとできてるかな」と、彫ってはじめてテストで押したもの。妖怪って彫り残しがあった方が雰囲気が出る気がしました。雰囲気が出るような彫り残しが必要ですね。そういうのって、かなり難しいイメージがあります。イヤミにならずにあくまで自然な彫り残しを、意図的にする。という矛盾をかかえていますから。
今回用意できたスタンプは、とても数少ないのですけれど、その数少ないうちの大半は、知名度の低い妖怪?というか、なんというか…。「腹の虫」シリーズ。江戸時代だかに作られた腹の虫の図鑑みないなのが残っているんですよ。カメみたいな腹の虫もいます(今回は登場しませんが)。