ぎっしりゆっくり

6日目。
きょうはオープン時間が短い一日でした☆その間に様々な方に来ていただいたけれど、比較的ゆっくりみなさんとお話できたかな…*1
彼女にプレゼント☆と、グッズをご購入くださったり。初個展の時に白黒の版画作品をご購入くださった方が「玄関に飾ってると家に来る人がみんな喜んで観てくれて。家族も毎日楽しんでいる。あの時にはじめて絵(版画)を買ったけれどコレクションしたくなった」と、今回は色鮮やかなものを選んでくださったり。
観て楽しんでいただけること。なにか心に残るということが幸せなのだけれど、それを家に飾って様々な人が(私の知らないところで)楽しんでいるんだ!と思うと、びっくり嬉しいです。でもちょっと本当は信じられないって気持ちが一番強い。
私が個展をするずっとまえ。絵本原画展にも他のコンペにもまったく出していなかった頃*2から、私のグッズや作品をご購入くださっている方がおられます。そして展示のご案内を出すと、いつも必ず来てくださる*3のです。
お話していると「そうだ、あの木版画も持っておられますね(じーん。もう私の手元にはない)」くらいで…そしていつもいつも仰ってくださることに励まされるのです。きょうは「仕事がうまくいかなくて、クタクタに疲れて帰ってきて、作品を眺めて元気になるってこと。すっごくあるんですよ。作品を買うということは、また仕事をして元気を集めよう!と思うものなんだ」というようなことを仰って…ハッとしました。
私自身もそういう気持ちで気に入ったものは集めるけれど、自作がそういうふうに誰かの元気や励みになることとは繋がっていなかったように感じます。
私の本格出発前?から知ってくださっている方の存在そのものが励みになっていることを伝えるには。私ができることは作り続けることなんだろうなぁ。今回の展示ではじめてお会いした方に対してお返しできることも、そういうことなのだろうと感じています。
今回はオフィス街での展示ということもあり、2度、3度と足を運んでくださる方もおられます。「毎回、ここでの展示は観るんだけど、面白かったものはもう一度来ることにしているの!さーてどの子を連れて帰ろう」と嬉しいお言葉も。
作品を観るのって時間がかかるものだと思うのです。そうであることをご存知の方が『電車に乗って行ってみよう』『もう一度行こう』と感じてくださることは、私への最大のプレゼント。その方の時間をギフトしてくださるのだから。
やっぱり、やっぱり。信じられない気持ち。
次はなにを作ろうかな。

*1:できなかった方もおられるのは残念だったです

*2:私の名前の横にわかりやすい肩書が一切ない頃から。

*3:決して交通の便利な場所に住んでおられるわけではなく、「わぁ!来てくださった!」とビックリします。