あれ見て、これ見て

写真の箱には軸が入っています。ユニークなものもあれば、理解不能(というか趣味ではない)ものもあり。母方の祖父の好みが見事に反映されているものではありました。
きょうは水張りをしたり、下絵をトレースしたりだったけれど、やっぱり水張り苦手。「なんで失敗するの?」と言われて、親切に教えていただいたりするのだけど、本当に苦手。一枚は完璧にできたけれど、あとの2枚がダメ。
今回の成功と失敗。ほかの方の水張り前の(でも中身は完成している)作品を見て、気づいたことがあります。そもそもほかの方の紙は、私の紙ほど波打っていないのです。とくに薄い和紙の波打ち方は尋常ではないので、たいてい失敗。和紙の選択もあるだろうし、それ以上に作風が大きいのではないかな?と、考えてしまいます。私のものは波打ってしまいやすい絵だと思うのです。一度、額屋さんに持って行ってプレスしてもらおうかな?と思ったのでした。
そんな私の水張りとは違い、軸の表装って美しいです。意識と技術が隅々まで行き届いていて、よくこういう形を考えたな…と思います。もう生きてはいないだろう作家さんや職人さんの考えが、手に取るようにわかる時があります。思わず「それ、おもしろいわ」と笑うこともあるほどに。