雨があがったので、いまのうち…ほんのすこしでしたが草抜きをしました。ちょっとしゃがむと腰いたいいたいので、ほぼ立っての作業。崖のような斜面にある庭なので立ったまま草抜きをしようと思えばできないことはないのです。ヤブ蚊が飛んでました。何種類かの鳥も鳴いていた。
ここに越してから『もしかしたら、生息しているんじゃないか…』と目星をつけている(そして探している)生き物が何種類かいます。
今の住まいと実家は直線にするとかなり近い場所にあります。その実家にはのべ換算すると20年ほど住んでいましたが、10代の時と今とでは生息している生き物の種類はずいぶん減ったと思います。
今、恐怖とたたかっているムカデもそうなのですが、とくに大きな生き物。モグラ、ヘビ、ニホントカゲ、アマガエル、かたつむりなどは、私が見るかぎり阪神淡路大震災の復興と共に姿を消しました。
立地を考えると、もしかしたら震災がなくとも、いくつかの生き物が姿を消すような開発の手がのびていたかもしれません。もしかしたらいなくなるんじゃないか…と思った時には、いなくなっていたような気もします。もしかしたら、もしかしたら…いま、多くの方は色々な場面で、もしかしたら、なぜ。と、思う時があるのでしょうか……。
(16年前の)震災前の我が家の周辺には、かなり立派なアオダイショウやシマヘビがいて、春先から秋まで、うちの家族しか使わない通路でデーンと寝そべって日光浴をしていたりしました。祖父母は畑をしていたのですが、菜っ葉をかきわけると、とぐろを巻いて涼んでいたりしました。
フと『あれ、見かけなくなったな』と、思った時には、もう大抵はいなくなっているんだ。と確信してから、当たり前のこととして見るのではなくて、マメに探すようになったのです。
今の住まいは私が(私でなくとも、誰かが)住むことによって追いやられた動植物が多くいたのだと思います。
この土地と、その周辺は私が小さい頃は大きな雑木林でした。昼間でも真っ暗な場所で、民家といえば「森の中にひっそりと紛れ込んでいる」という風情でした。
雑木林が売りに出されたという話を聞いた時、驚いてすぐに土地を見に行ったのですが、すでに多くの樹木がなくなり陽の燦々と降り注ぐ明るい場所になっていました。
いろんな事があって、こうして私が住んでいるのだけれど、これからどうなってゆくのかなぁ、この場所の一員になった私はどうしたいのかなぁ…と思います。ニホントカゲは見かけたけれどヘビとはまだ遭遇しません。雑木林がなくなる前は、おそらくいたと思う。都合のよい話ですがバッタリ遭遇したいです。
雑木林だった時は、土まで太陽光が届かずに芽すら出すことができなかったかもしれないドングリや一年草が、抜いても抜いても勢いよく芽を出しています。
いつでも気が向けば調べられる場所ですから、小さな土壌生物も調べてゆきたい。写真はメダカ水槽で新芽を出して来た、蓮。