ご紹介のしようがない。と思っている、はんこを。
はんこ
はんこ
写真の中のはんこはモノノケ市でのひとコマ。適当に並べて、並びきらないものはバックヤード?にしまっていたら、こはるちゃんという女の子が「ぜんぶキレイに並べたるわ」と言わんばかりに、スタッフさんをしてくれました。こう並べた方がエエとか、この方がエエかな?と、試行錯誤までしてくれました。
はんこの素材は2種類用意しており、ひとつは、消しゴムはんこ。もうひとつは、ゴム版です。
素材の柔らかさを比べると、消しゴムはんこの方が柔らかく、ゴム版はかなり硬質です。耐久性に関しては条件など考慮すると、どちらに軍配があがるか要保留という感じです。紙製の箱などに入れて保管していただければ、両方共に長期間に渡り楽しんでいただけると感じています。
捺した感じは、消しゴムはんこの方がホワンとした質感。それに対しゴム版はシャープさが出やすいようです。彫り方によっては、どちらもホワンとしたもの、シャープなものの制作は可能ですが、適材適所、よい点を伸ばす事を考えて制作すると、それぞれに面白いものが出来る可能性が広がっています。
その可能性を考えると、どちらか一方の素材を選び、それのみで制作することはできないなぁと思います。。考えれば考えるほど、ほかにも面白そうな素材もありそうです。
木版画も選ぶ木によって刷り上がりがまったく違ったり、木を前に「この木ならこういうものを作ろう」と考える時もあります。
はんこ*下絵*
はんこ*下絵*
こちらの写真は(この画像しか残っていなかったのですが)はんこに直接下絵を描いています。描いたらすぐ彫る!
製作過程において手ぬぐい、版画と大きく違う点はここで、下絵をいきなりかいて*1彫り出します。
ですので、はんこは基本的に一点もの。気に入ったものは同じ絵柄でもう一度作ることもありますが(現段階で1点だけ)、それでもその都度、絵を描いて彫るのですから、「似たような絵柄」なだけで、違ったものになります。ですので、ひとつずつ紹介のしようがないのが現状です。
思うままに下絵を描いて、その勢いで彫ってゆくので、彫り作業が間に入るとはいえ、いちばん素の無意識の私が出ている気もします。
ブースの前で立ち止まって下さる皆さんは、はんこをとても楽しそうにご覧になります。作っている私もはんこ作りは無心に楽しいです。
まだまだ制作途中で戸惑うこともあり、これから色々改良などを加え、なにこれ?っていうのも作ってゆきたいです。今まで、むかめ工房はんこをご購入いただいたお客様で、もし不都合なことが起っていましたら、お手数とは思いますがご連絡していただけたらと思います。また、ご意見もいただけたらと思います。
庭にいる生き物シリーズいいかもしれません。ダンゴムシシリーズとか。コケシリーズとか。純粋に作ってワクワクできるもの、がんばります。
キッチュさを出そうと思い、今のところ、はんこの台木に着色を加えていますが、オイルフィニッシュや、やすりをかけるだけの素朴な感じも素敵かも。