物の哀れ

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お土産でもらったノート(ゴリラ柄)。歯茎の色が綺麗で気に入って買ったのだそーです。顔の色も綺麗。フランスのもの。使い方の見本が入っていて、そこには色んな国の言語が書かれていた。説明じゃなくて単純に色んな国の言語が入っていた。日本語は「物の哀れ」と3回登場していた。物の哀れ…「もの」を「物」。「あはれ」を哀れ」と書くと印象がガラッと違うものになるのだ、とくに「物」。なぜ「物の哀れ」を選んだのかも気になったけれど、3回書かれているのがキッチュにも見えるし「物の哀れじゃのう」とも見えた。

ノートを貰った日に石井悦子さんの個展へ。なんだか色の雰囲気に共通点があって、なんとなく嬉しい1日。えっちゃんが今のような作品を制作するようになった道のりには色んな変化があって、それを伺ったときに「そういうこともあるのか!」と新鮮に感じたことを思い出します。えっちゃんに会いたいなぁ。

ホロッ

遅々としてしか進まない彫り。遅くたって進んでるんだからいーの!と思いたいけれど、そうも思えないくらい疲れる。

さぁ、彫ることが好きな小さい人たちが夜中に来て彫らないとダメです。だからお願い彫りにきて。夜中と言わず24時間いつでも歓迎します。

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とてもホロッして、ありがたくて、ムクムクやる気がでてくるようなメールをいただきました。ちゃんと受けとめて、がんばろうと思います。

それとはべつに、まったく違う感情を伴ってホロッとする手紙がきました。何年も何年も経って、ようやくあのときの気持ちを言葉にできる時がきて、おずおずと言葉にしている手紙でした。彼女の手を(できることならば、彼女が柔らいと思うように)握りたい気持ちになりました。

この頃、いろんなホロッを味わっています。味わう、噛みしめる…ようやく(すこしは)そういうことができるようになってきたのかもしれないと思うと嬉しいです。

 

ゆず

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きのうとは違う角度の庭です。ゆずがいっぱい。けれどもカエデは色づいていません。とっても緑で溢れかえっています。

夏から微妙にしか大きくなっていないチビカメ(名無し)はここ数日、とても食欲旺盛です。日向ぼことたっぷりしているからでしょうか。冬の間に大きくなるかもしれないです。

彫りが終わっている版木を摺りました。彫りがちっとも進まない。平行して違うこともしていて、あまりいいのが浮かばずに少々鬱屈としています。パッと浮かんで「いい!いい!」と思っても、それがどうしたんだという感じ。なにかにつけ時間がかかるから*1パッと浮かんだものを辛抱強く温めたり、ときには冷やします。

 

*1:思い立ったらすぐに動きだすけれど、それからが長いのでした。