個展5日目

6日にアップ。前後の記憶が曖昧です。きょうもお昼過ぎまでのんびり。母と弟が来てくれました。きっと来ないだろうと思っていたので、ビックリしました。そして今回の展示を喜んでくれていた。2人が帰ったあと、ギャラリーオーナーさんが「むかめさんは上の子として育ったんやねぇ、振る舞いとかね。そっかぁ。」とシミジミ言っておられて「へ、へぇ」でありました。
その人が喜んでいるとかいないとか、作り手はややこしいことに一瞬でわかるものです。その緊張に連日さらされ疲れているけれど、ずーっとどこかでハイな状態。ハレとケがいっぺんにやってくるような。
きょうも色んな方とお会いして、いろんな気持ちになりました。無言でジッと観てくださる方が多くて驚きです。沈黙…私も黙って観ることをするけれど、そういう瞬間というか感覚は独特で、そういう瞬間を私の作ったものに与えてくれているというのが不思議。
けれどもそれ以上に、展示品について質問されたときにはいつも戸惑ってしまう。この戸惑いは私の内面の問題だと思います。私にとって作り終えたものは「遠い遠いところに行っちゃったもの」なのです*1。作るという過程は、もしかしたら完成に向けすこしずつ「さよなら」をしているようなものかもしれません。

*1:素っ気なく書けば「あんまり興味ない」。大切じゃないわけじゃないけど、過ぎ去ったものなんです。