ウンって言わない

きのうは嬉しくて気が狂うかと思う一日だった*1のですが、別件でとっても面白い企画のお誘いを頂きました。
企画の詳しい内容と『是非ご検討していただけませんか?』と丁寧なメールをいただいたのだけれど、「参加するに決まってるじゃないですか〜!断る理由がありません。」だったのでした。微妙に色んなことがリンクしてパッと「その企画ならこんなん作りたい」と妄想が膨らんだほどでした。即返事をしたら「わわ!!」と、とても喜んでくださって、私も嬉しい。と同時に『断るとでも思ったんだろーか?そんなわけないやん、あはは』くらいに思ったのでした。
けれども、ひとつの疑問が。ギャラリーさんや作家さんから「務川さんはなかなかウンって言ってくれないからなぁ」と、よく言われるのです。そう言われるたびに「……そうかなぁ、そういう噂が一人歩きしてるだけじゃないかなぁ?噂ってこわい〜。」と不平を漏らしています*2
もし皆さんが仰っていることが事実だとしたら、とても失礼というか、何故?と疑問に感じて考え込んでしまうことがあります。そして『たしかにそういう面もあるのかもしれない』と思い至り沈黙。
ただひとつ言えるのは、お受けする時もお断りする時も必ず(けっこう長い)理由を述べていることです。つまりどちらであったとしても、私にとっては問いかけをいただいた大切なお誘いであるということなのです。お断りはしたけれど、お誘いをきかっけに制作をし後日(ギャラリーさんをはじめお誘いくださった方に)ひっそりと制作のご報告やご覧いただくこともあったりします。
どこかに参加(展示)する、しない。というハッキリした線はありますが、制作においてはその線はとても曖昧になり、私にとってはないようなものなのかもしれません。
けれどもやっぱり、お誘いくださったことに感謝をし、どういう形であれ反応してみたいという気持ちは強いです。それを考えると「ウンって言わない」ときの方がずっとずっと考えているようにも感じます*3。それらをいつかお誘いくださった方にお返しできたらいいのだけれど…手(制作)と気持ちがちぐはぐ*4
元々、ひとりで作ってひとりで喜んで満足していました。それは深いところでは今も変わっていないのです。展示ってなんだろう?と考えずにはいられません。
写真は米粉パウンドケーキもどき☆作りかけ。米粉は膨らみにくいだろうから卵を別立てで卵白をホワホワにして混ぜました☆

*1:その一部はきのうの日記にアップしました

*2:そして「いやいや、そんなことない。」とさらなる反論を受けたりする。

*3:それでもやっぱり自分自身のことを考えると断られることは少し残念で傷つきます。

*4:手が遅すぎるんですよね…