あさから摺り。小品なので彫る作業が少なく、摺るのも「サッサ」に近いのだけれど……小品なりの難しさに直面しております。手に取ってジッと眺めたり、フト何度も眺めたりして『あ、ここ。こんな面白さが隠れていたんだ…』というのを小品には込めたいんだけれども、難しい。
木版画といえば錦絵(浮世絵)を思い浮かべられる方が多いと思うのですが、錦絵は手に取って何度も眺めて楽しむものだったはずです。ときにはみんなでワイワイ言いながら「ほらほら!ここ、おもしろい!」「この部分が素敵ねぇ」と指差したりして。
つくる。という意味では全て、根本は一緒なのだけれど、在り方はときどきで変わるんじゃないかな?と思うし、考えてみたいし、変えてみたいとも感じています。
ちょっとどうなるのかなぁ…いつも言っているけれど。墨と胡粉は難しいです。「あれ、こんな難しさが隠れていたかぁ」という楽しさ&戸惑いにもブチ当たり中。私がやってみたい小品に似てる。
写真は近所の風景。ここをアトリエにしたい……。