すりすり

木版画で使用する丸刀の研ぎを失敗して、左側?が「も〜〜!」と言いたくなるくらい全然切れません!でも研ぐ気にもなれず…がっくり。右側だけで器用に彫っています。
写真は摺りの一部ですが、小さいサイズのさらに部分。「どうやっているんですか?」「変わってる」「こういうのも木版なのですか?」……いろいろ言われまくりそうなのだけれど……(このブログでは何度か書いたと思いますが)私は至ってまっすぐに水性木版の王道をやっています☆の心持ち。
なにを聞かれても「彫刻刀でフツーに彫って、バレンと刷毛と水性絵具を使ってフツーに摺ってるだけですよ」くらいしか答えられません。そう言うととってもガッカリされるのでドキドキするのだけれども。すこし技術的なお話、たとえば「この部分の刷毛の使い方は……」「こういう場合は効きのいいバレンで目一杯摺ります」という事はあるけれど、版や紙に細工をしたり特別な道具を使ったりはないのです。
そうであるのに、そうではないように見えるというのは不思議です。水性木版には「そうではないように見える表現」の可能性があるんだな…と思います。たまたま私はそっちではないだけで。もしかしたら脇道を楽しむかもしれないけれど……王道を進むだけで時間は過ぎてゆくような気がしています。
なーんて☆2日連続彫って摺れる時間ができたから、ちょう喜んでいるのでした☆☆☆