皮膚の感じ

写真は昨日の夜に通りがかった、夙川カトリック教会。昼間は淡いピンクの壁が素敵だけれど、夜もいいものです。
歯の矯正はちょっと慣れた?のか、「こんなもんだ」という感覚がついてきた?のか、昨日の夜ほどは(ご飯を食べても)痛みがなくてホッとしています。でも、始終ひっぱられている感が…気にしだすと気になるので、これを気にしなくなるのは…慣れ?
版画を摺りはじめたら、その時だけは気にならなくなったらいいな…という希望を込めつつ、いまは彫っています。彫ってる最中は気になったり、気にならなかったり。彫るときは(もともと。以前から)邪念に包まれまくっているので、アテにならないです☆
「は〜こたつの上で作業ができるサイズで、(私にとっては)愛らしい動物の版画作りたい。哺乳類がいいな、哺乳類。」と思っています。来月に入ったら(楽しみのためにも)作ろう。
哺乳類の毛並みや、毛並みではない皮膚そのものの質感とか…しっとりしていたり、ふさふさしていたり、たるんでいたり。そういうのは木版画でどう表現できるんだろう…と、けっこうずっと思っています。
それには理由があって、私が木版画を習い始めたときに初めて作ったのが子豚だったのです。ちゃんと座れていない(斜め座りになっている)子豚でした。「目を彫るのがむつかしいから、もっと目を大きくしたほうがいいかも」と先生に言われて、そーか、言われてみたらむつかしそう…と思いつつ。『いや、この子豚にはこの目のサイズでなければいけない。「したほうがいいかも」と「なければいけない」なら、後者をとる!』と、いきなり先生のアドバイスを流し聞きして(彫るのに)苦労したのを覚えています。
輪郭線だけの簡単なもので、出来たときには目新しさもあって嬉しかったです。と同時に「子豚の可愛さは皮膚にあるのに…そこは全然できてない……」だったのでした。淡いピンク色の紙に摺ったりもしたのだけど、皮膚の雰囲気はぜんぜん出ていませんでした。
それからは(なんとなく「出来るかも」と思えた)毛並みのあるリス、猿、ウサギなどを作ったりしました。そしてそれらを作るたびに「子豚。毛があんまりなさそうで、それでいて柔らかそうで、でもやっぱり毛はありそうな…抱きあげれば、思ったよりも重みがあって、くたっとひっついてきそうな感じはどーすれば…あとツヤツヤした鼻も気になる。目とか耳の生え際もなんか……」と、ゆるゆる思っていたものです。
ということを「哺乳類がいいな、哺乳類作りたい(こたつの上で作業できるサイズで)」と考えたときに、思いだしました。