蔵出し〜水辺より〜

きょう気付いたこと。あす神戸で開催されるのはぶりくら「市」です。ずっと「ぶりくら、ぶりくら」って言っていたけど、そういえば友達から来るメールにも「ぶりくら市」って書いていた気がします。ガーン。モノノケ市をモノノケって言っているようなものではないですか…。あす、私が参加させていただくのは☆ぶりくら市☆
今回はちょっと大きめの木版画を1つ(写真向かって右側のもの)を持ってゆきます。
この木版画は2年前に作ったものです。ずっと「売る気なし」と(販売のお話がきても)断っていたのですが、2つ*1を蔵出しすることにしました。ニホンイシガメです。写真が額装されたもの。作品名は『水辺より』。
つい最近、蔵出ししよう。と思ったきっかけがありました。
来月、11/10(土)11(日)に開催*2される爬虫両棲類学会☆第51回大会のプログラムの表紙に〜水辺より〜が使用されました*3☆☆☆裏表紙にもニホンイシガメの木版画が使用されています。カメDE Show!などで(今はもう販売していないけど)並べていたので、持っていらっしゃる方や、ご記憶にある方もおられるのでは?と思っております。
表紙のお話をいただいたとき、私からは「もしご使用になるなら好きに使ってください。どなたの絵になってもいいので、ぜひ素敵なものにしてくださいね。」と版画作品の画像を提供しただけだったのですが、ハッとするような表紙にウルウルでした。
私の作ったものが使われたとかそういうの、まったく関係なく*4『図録の表紙みたいでステキ!こんな風に使われた作品は幸せ者だな。』と感激でしたのでした。
挿絵やおまけ、空白を埋めるためだけに使われているわけではなく、絵は絵として尊重*5され、それでいてプログラムの表紙という仕事は果たしている…スカッと抜いている部分があり、締めるところはカチッと締める空間処理。なにを目指しているかもわかる。いい点をあげれば沢山でてくる、とてもいいデザイン。センスのいい方がデザインをして下さったことによって、私の木版画も生き生きしていて…ほんと幸せ者ですよ……この版画。
こんな幸せ者の版画なんだから、うち(ほかの木版画とまとめて暗ーい場所)にあるより、大切にしてくれる人のところに行ってもらおう。と思ったのでした。
1点は非売品として私の元に留まる。あとの2点はどなたかのところに…と思ったときに「ぶりくら市」がきたので、ぶりくら市に並べます☆
現時点で1点は売約済*6となっておりますので、ぶりくら市には片割れの1点(写真むかって右)を持ってゆきます。「カメが一頭多い」〜水辺より〜です。
版木は残っていませんので摺り増しはありません。かなり値が張りますので、ぜひご覧になって楽しんでくださいませ。
気に入って下さる方がおられたら、どうぞ連れて帰ってください☆☆雨でも大丈夫なようにガッチリ梱包しました。きっとブーブー言いながら雨の中、持ってゆきます。
どうぞ、ぶりくら市お越し下さいませ。
お問い合わせも受付ております。「ぶりくらに行けないけど、興味あるんだけど…」大歓迎です。サイズ、詳しい絵柄、値段など、なーんでもメールでお問い合わせください。

*1:全部で3つあります。

*2:今年の会場は愛知県豊田市にあります学泉大学です☆☆

*3:白黒に変身してはいますが

*4:関係ないうえで、やっぱり使っていただけたことは嬉しいです。

*5:絵の使用の仕方についても、事細かにいろいろと尊重してくださったことも「大事にされる絵は作者も作品も幸せだな…」としみじみした出来事でした。

*6:写真向かって左。プログラムの表紙に使われた作品☆出したとたん、ご縁のあるかたがあらわれて、ほんと幸せ版画です。