見た目でわかる

写真は作業風景です。光があたって、なんかすごくいい感じで進んでいるようではありませんか…(進んでないけど)。床に寝転がって彫っているのでした。
以前にも書いたことがあるかもしれませんが……寝転がって床に肘をついたりなどして彫って、摺るときは床に膝と足の甲をついて力をいれて…と繰返していると、恐ろしいことに肘も膝も足の甲の一部も黒ずんできます。ほんと気持ちがツライです。はじめは色黒だからかと思いましたが、どうも違うみたいです。
なるべく黒ずまないように、毎日熱心にお手入れはしているけれど、取り組み方が「キレイになるため」ではなく「防止するため」なので、おのずと症状は小さいながらも進行しているのでした。しょぼん…。肘や膝が黒ずんでいる人を見かけたら「あのひとはおそらく木版画をやっていて、寝転んで彫って、膝をついて摺っているのだな」と思ってください。
むかし(版画をいまのようにやっていないとき)肘の状態が気になる時があって、「なんか熱心にお手入れしているのに、全然キレイにならないのだ」と愚痴っていると「それは手入れのしすぎで肌に負担がかかって、肌が自分を守ろうとして、さらに汚くなるのである。お手入れの度が過ぎているのであった」というように言われたことがあって、仰天したこともありました。たしかにお手入れしすぎも負担をかけているのですものね。爪と髪はお手入れすればするだけキレイになると思うけれど、両方傷んでゆくばかりの組織だからそうなのかしらん。
骨だって毎日毎日使っていると、太くというか「こんな毎日負担かかかったら骨が持たん」と、変形したり、なんかなってゆく時があるんだそーです。
体ってデリケート!と思うと同時に、たくましい〜とも思います。