飴色

新幹線から見える富士山、裾野まで白くなっていました。
写真はなんだかわかりますか?木版用のブラシ作り中☆こういう形の木版用ブラシのことは、ブラシや丸刷毛(まるばけ)と呼びます。
「せっかく来たんだからさ、やってく?(作ってく?)」と言われたので、そそくさと作業台にあがり触らせていただきました。8日に木版をしている大学生に製作体験をさせた残り香?なのだそーで「どうせまたバラしてしまうからさ、その前に、ちょうど来たんだからさ。」ということで、私もご相伴にあずかり遊ばせていただきました。ブラシを挟んでいる道具は50年前にお義父さん(刷毛職人さん)に作ってもらったものだそう。角が丸くなり、飴色になっています。
ブラシの穴に馬の尻尾の毛を入れるのだけど……毛を取ることすら出来ない…バラバラになる〜。ほんとわたしは何をしに来たのだ…と思うほど楽しませていただきました。これを職業にするにはどれだけ色んなことを学ばねばならないのか…遊ばせてもらって喜んでいるだけの私の想像力には限界があると思います。
震災のあと、はじめての訪問だったので本当に嬉しかったです。お元気そうな顔を見て、直接話せて。知らない方も同席していたので、なおのこと賑やかでした。一番盛り上がったのは、私の(液晶画面に亀裂が入っている)ケータイ。私以外の人はみんな盛り上がっているのに、私自身は(べつだん盛り上がるようなことでもないと思って)へラッとしてました。そのヘラッとしている一部始終をしみじみ眺めながら……かっこうはつかないし、人にも合わせない子だねぇ、そこがいいねぇ。ということでした。
職人さんや専門職の方には、不思議と気に入られることが多いので、おそらく私にもどこかいいところがあるんだろーな。と思ってましたけど、なかなか理解できないというか、理解したくないいいところでした。かっこ悪くて、協調性がないのとは…違うのかな?
つぎはもっとゆっくり来ます〜。と用事をすませてバタバタ退散。
その後、連絡は取っているけれど会うのは何年振り?の友達とご飯。東京にいるのに、全員関西出身(大阪出身2。滋賀出身1。兵庫出身1。)。全員年齢バラバラ(私、おそらく最年少)。職業バラバラ。楽しいメンバーとのご飯でした。美味しい美味しいとガツガツ食べ、昨日もガツガツ、今日もガツガツで、不摂生街道まっしぐらです。
滋賀出身1友達から、苦笑とときどき爆笑なしには見ることのできない本をいただき、その日の宿でひとりケラケラ笑いながら眺めたのでした。