秋のさんぽ

写真は実家にいる17歳8カ月の銀四郎(銀ちゃん)です。
金曜の夜から足がへたってしまい、それでも立ちあがろうともがくので息があがり、心臓が弱くなっているのでハラハラ。結局、そのまま寝たきりになってしまいました。
土曜の昼間は実家に誰もおらず、どうしようもないけれど心配…。銀ちゃんの通院している病院に電話をして、人に頼んで、往診していただきました。
先生にひととおり状況を説明したのに、言葉が止まらなかったです。『もし危険な状態なら病院で預かってください。夜には必ず病院に行きます……でも、環境が変わって弱ったら……今週に入って実家で色々あって、ここにきて銀ちゃんもこういう状態になって、私はパニックになっているんだと思います。冷静な判断ができないので、先生にお任せします。すみません。』と糺の森で先生と(電話で)話をしました。
結局、銀ちゃんは病院に行くことはなく自宅介護を続けるということになりました。先生からの言伝を聞き、冷静さを取り戻し(たつもり)、少し安堵したのでした。
老衰。わかっていても、今朝歩いていた銀ちゃんが、その夜には歩けなくなるのは、私をひどく戸惑わせました。森の手づくり市に行く電車の中で、油断するとじんわり涙が出て悪いことばかり頭をよりぎるので、仕事をしました。糺の森では元気に散歩をしているわんさんを沢山見かけ『あ〜銀ちゃんもこういう場所大好きだな…』と思ったり。
森の手づくり市では、はじめはカラ元気でしたけれど、たくさんのお客さまや糺の森の雰囲気、森の手づくり市の空気の良さに元気をいただいたのでした。ほんとうにありがとうございました(色んなモノや人に対しての感謝)ぶりくらでも元気、いただきました。
月曜の朝に、やっと往診代金の支払いと、先生と直接お話しをし、介護のいろんな知恵を教えていただいたり、質問したり、これからどういう事が起こる可能性があるか、こういうこともあるよ。でもそれがすこやかに老いてゆくということだから。と。そして私の話も聞いていただき、お礼を言って家にない介護用品を買いに行ったのでした。
帰宅後(実家なので、正確には帰宅じゃなくて訪問ですけれど)あれやこれやをして、フと『銀ちゃん……全然ブラッシングしてなかったなぁ…』と思い至り、念入りに梳いてやりました。
今朝、銀ちゃんを転がし*1に行くと、クリクリした目で動いている私を追っているので、抱き起してやると、今にも倒れそうでハラハラしたけれど、立ちました。
急いで部屋から庭に出してやると、ひさびさに立ってトイレをして、自立したのは短時間だったけれどヨタヨタ。介助すればだいぶ立てます。金曜の朝以来。
昼から夕方まで、やっとまとまった時間を作れたので、私は銀ちゃんの部屋で仕事です…。
暑くて苦手な夏、越したねぇ。

*1:床ずれにならないよう、定期的に寝る向きをかえにゆくこと=転がす。世話をすることも含む。