珍展IIをふりかえって

珍展II、楽しかったです。百貨店デビューもドキドキでした*1。朝礼に参加したり、人の多さに「さ、さすが百貨店は違う!」と思ったり。

珍展メンバーは革の作品をはじめオートクチュール刺繍、ジュエリーなどなど身に纏う作品が多く、版画というのはなんというか存在自体が珍展のなかのプチ珍のような印象を受けました。

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そんななか、陶作家の三木陽子さんとプチプチコラボ展示できたのは嬉しかったです、うるうる。憧れの三木さんに「ねぇねぇ、一緒に展示したいです」とお願いして展示を考えました。

会期中には思わぬレベルのカメ話をたくさんでき、「カメ好き」として参加したことを噛みしめることも何度かあり、お当番のときはカメ日和。

最終日の終了30分ほど前に、版画作品に興味を持ってくださった素敵なご夫婦との出会いがありました。偶然通ったら「あれ?あそこにあるのは絵かな?ここにも絵があるんだ」とご興味を持ってくださったのだそうです。

色々と絵のお話をしてとても楽しく「あ!そういう風にご覧になるんだ!面白い。面白いです〜」と私のカメ版画の印象について楽しくお話しできました。作り手とご覧になる方がお互いに「こうだね」を軽く放り投げて、それを楽しめることは幸せなことだと思うし、発表するということの醍醐味だと感じます。

油性凹版を発表することは、私にとって珍事以外のなにものでもなかったですが励みにもなり、またまたジローに感謝です。ジローは私を油性木版の凹版技法に導いて先導してくれたラブラドール。

いろいろ考えることもありました。その作家にとっての珍を考えるとき、私は意気込みすぎて、色々と基本から離れすぎたのではないかな?ということです。カメ好きで、いつもやらない技法をしたり、作品を出すと、とても説明が難しいのです。これは今後の課題。もっともっと飛躍させてしまうか、近づけるか。

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今回も珍展仲間の作家さんとの出会いに恵まれました。こんな人がいるんだ!というのもあれば、久しぶりにお会いして嬉しい人もいて。作品にも刺激をいっぱい受けたり、「え〜?そうなの。そんな目で私のことを見ていたんかい」と大笑いのこともあり。

とても尊敬している方ばかりなので、緊張したけれども、いろいろ話してわかることは、みなさんとても真面目で努力を惜しまず頭も手も動かしているということです。当たり前のことを確認できるのは、嬉しくもあり、深く納得もします。

豆腐百珍を目指して珍百珍までやってほしい企画。私はひとり珍展を継続します⭐️

*1:おそらく「珍展」じゃなければ出ることを考えなかったと思います。