ワークショプinけんちくの種

箕面にあるけんちくの種さんにてワークショップをさせていただきました。東欧や北欧の古書・雑貨を扱った【旅する本屋古書玉椿のちいさなクラフトブックマーケット展】の企画イベントとしての開催。
私はといえば、ワークショップの準備もかねて早めに到着したのですが、展示販売中の古本や雑貨に心奪われソワソワでありました。布張りに刺繍をほどこした表紙の本。図案集。遠藤周作さんが翻訳をされた絵本(のようなもの)。子どもたちが小人になって色んなところを旅する??写真集などなど。ええーーー!と思ったり、ため息が出たり。文字そのものにも深い味わいがあります(読めないけれども)。
そんな作品に囲まれて木版画。今回は私が東欧や北欧をイメージして描いた図案を選んでいただき*1頑張っていただきました。たくさんの中から図案同士を組合せてみたり、省いたり…みなさん難易度の高いものを選ばれたのが面白く、心のなかで『おお〜〜彫るの必死でがんばってね!ふふふ』と思ったのでした。
それぞれにその方にピッタリの絵を選ばれ、気づけばスーッと版に吸い寄せられるように黙々と彫っている姿は素敵でした。摺りの時間は少し短かくなってしまったのですが、彫りで頑張った分「すごーい!!」とそれぞれに讃え合う?摺り〜完成に至り☆感無量。
なにより嬉しかったのは木版画を楽しんでくださったことです。今回は制作終了後にお茶とお茶菓子をいただき*2ながら道具の話も少しさせていただきました。その点に興味を持ってくださったことも嬉しかったです。木版画は道具に支えられている技法だと感じている私にとって、道具の素晴らしさをお話できる機会があるのは幸福なことであり、また『話しだすと止まらなくなるから、ちょう危険』との隣り合わせでもあるのでした。道具の話だけのワークショップをしたいほど、私にとって道具とその先にある職人さんの存在は大きい存在なのです。
参加者の皆さん…あすは「え?なに?」と思うような部位が筋肉痛になるのかなぁ?と思いつつ、楽しく素敵な時間でした。

*1:超番外で、いつもは必ずご自身で絵を考えていただいています。今回の企画の目玉?といえば目玉です。

*2:熊本のお茶(蒸してあるので香りが柔らかい!)と、箕面の牧落にあり週末にしかやっていない☆おいなりさんと和菓子のお店☆豆椿山☆の季節のお菓子。今回のお茶と和菓子を木版画にしても面白いと思います。