カメDE Show in大阪で、感想を色々いただいたはんこのシリーズがありました。
絵柄のタッチを変えて、いっぱい並べさせていただいたのもあったのか、制作者自身が「へぇ〜!」と発見を与えられるような感想も多く、みなさん詩人だな…と思いましたです。
作ったはんこの中でも、少し異様な雰囲気で(感想も飛びぬけて面白い内容のものが多く)お客様の目をひいたのが、手足の長いカメシリーズ。そのシリーズばかりを並べて「どれがいいかなぁ」と、ずいぶん悩まれるお客様もいらっしゃいました。
手足長い系には唯一、作った当初からシリーズ名がついており「きっかわさんシリーズ」といいます。
私のイメージの中の吉川晃司さんなのです。吉川晃司さんのデビュー当時のご活躍は存じ上げていませんし、最近の吉川晃司さんもよく存じあげていない*1のですが、第一作目の手足長いカメを作り終わった時に「こんなのが作れたけど……吉川晃司がモデルだと思う…」と感じ、その後は「また、きっかわさん作れた」「こんなきっかわさんもよい」などなど…説明不能なレベルで「吉川晃司」というキーワードが、私に「きっかわさんシリーズ」を次々と生みださせるのです。
実在する吉川晃司さんと「きっかわさんシリーズ」は、共通点などひとつもないだろうと(あまりご本人の事を存じ上げないながらも)感じ取っているのですけど、やっぱりどうしても私の中では「きっかわさんシリーズ」なのです。
てへ
てへ
制作者が不思議に感じるくらい注目を浴びつつも、今回のイベントでどなたのもとにも行かなかった、きっかわさん。
意味も、どこの国の言葉かもわからず「けせらせら〜」とか「せらびー(セラヴィ)」とか言ってると思います。
てへてへ
「え?わたくしのこと話してるのん?…てれるやん」
てへてへてへ
「ええって、ええって。もう、話さんとってー」
てへてへてへ…てへ
「ほいじゃーまたー(フェードアウト)」
きっかわさんシリーズ、お客様のどのあたりのツボにはまったのか…きっかわさんよかったね*2。作った本人は、きっかわさんシリーズを作っている時は(自分でも気づいていないしがらみなどから)解き放たれている気分です。
今回紹介?した、きっかわさんシリーズの子は注目を浴びつつ手元に残ったので、むかめ工房のキャラ(マーク)にしてもよいかと思ったりしています。プロフィール欄の写真に使うとか、値札に使うとか。
ちなみにプロフィール欄の写真は、狛犬です。家に連れて帰りたいと本気で思いましたです。一目ぼれ。なぜかお寺の隅にいました。
イベント前後(一昨日と今日)は版画関係でバタバタウロウロ。
気合いの入るようなこと、愕然となるようなこと、キョトンとすること、真剣話なこと、いろいろあり気持ちがクルクル忙しかった。
帰宅後、落ち着いて(ぼんやりして)考えると『話を聞いた時も思ったけど、もしかして思ったよりずっと大変なことなんじゃあないだろうか…』という結論に達する。
大変なことの内容が、過去ではなく未来の話なので、どーせ大変なのだったら、その大変さを思う存分満喫しようと心に誓ったのでした。
せらびー。

*1:存じ上げているのは信長役。チームバチスタのインタビューを拝読したくらいなのです。両方、衝撃的でした。

*2:実在の吉川晃司さんには大きな感謝と同時に、なんとなく申し訳ない気持ちも。吉川晃司さんのキーワードでここにいらした方、本当になんと書いていいのかわかりません…