モノノケ。絵巻物というお題にして、むかめ工房が思いついたままに色々盛り込んだ手ぬぐいです。思いついたままゆえに好みが反映されているかもしれません。鳥獣人物戯画百鬼夜行図絵巻。その他、すこしマイナーな絵巻物からもリスペクト&アレンジをしています。
絵巻〜とりどり〜
絵巻〜とりどり〜
<サイズ>縦:約36cm 横:約100cm
<生地>素材:綿100%
<価格>1500円(税込み)
色のグラデーションが、一枚ごとに違う手ぬぐいになりました。絵巻物には動物が多く登場し、その姿は霊獣だったり、擬人化されたりとバラエティーに富んでいます。
手ぬぐいの中に登場させているもので「すこし珍しいんじゃないかな?」と感じているのは、甲羅を背負った馬みたいな動物。水犀(すいさい)と呼ばれる&記載されることが多いです。麒麟に似た霊獣でインドサイがモデルであるとか、こういう動物が本当にいたのだ。など言われています。
麒麟鳳凰などに比べると認知度は低いかもしれませんが、たいへん愛された霊獣のようで、山車、寺社仏閣、絵草紙、さまざまな所に登場します。甲羅繋がりからなのか、カメと一緒に登場することもあります。
カメ好きの私にとっては見過ごす事のできない霊獣でございます。
ほかに、むかめ工房色を出したのは、向かって右側にいる鬼の近くにいる布をヒラヒラさせている鳥みたいなの。このモノノケはツクモ神で百鬼夜行図絵巻に登場します。一般的には鶴で表現されることが多いのではないかと思いますが、むかめ工房では干潟のシギにしました。
ひとつひとつに「これはですね…」と書きたい気分なのですけれど、ニギヤカでワイワイガヤガヤ、各々の登場する絵巻物の垣根を越えて。という雰囲気です。
悟空とアラレちゃんが同じ作品に登場したら嬉しいじゃあないですか!
絵巻〜黄昏〜
絵巻〜黄昏〜
絵巻〜夜半〜
絵巻〜夜半〜
絵巻〜夕暮〜
絵巻〜夕暮〜
<サイズ>縦:約35cm 横:約95cm
<生地>素材:綿100%
<価格>各1500円(税込み)
こちらは上でご紹介した手ぬぐいと同じ絵柄で、手ぬぐい自体を墨染めにし、絵柄は一色で染めています。アイロンをかけずに写真撮影をしてしまい、お見苦しくてすみません。
今回の墨染めでは2種類の染め方をしました。ちょっとした違いなのですが、布の質感や染まり方などが随分と違いました。5、6度染めた後に、洗いを6回ほどかけています。染まり方、乾燥後の色の雰囲気が豊かで、なかなか奥が深いです。墨にも赤味のあるもの、青味のあるもの、さまざまですから、よい墨が手に入ったら色んな形で染めたいです。
使った時に感想など、お聞かせいただけたらと強く思う品物です。
絵巻〜秋の実〜
絵巻〜秋の実〜
<サイズ>縦:約35cm 横:約95cm
<生地>素材:綿100%
<価格>1500円(税込み)
こちらは柿渋染めの後、一色で絵を染めています。
柿渋染めは「陽染め(ひぞめ)」という別名があり、太陽光を浴びてどんどん色を濃くしてゆきます。洗わないかぎり少なくとも半年、条件が良いと1年から2年ほど濃くなると言われています。写真のものは薄い柿渋を3度ほど染め、その後1年間干したものです。