三枚洲。と、聞いてピンとくる方はいらっしゃるでしょうか?「さんまいす」と読みます。東京の葛西臨海公園や、その沖合にある干潟のことです。
三枚洲の近くに三番瀬(さんばんぜ)という、よく似た名前の干潟がありますが、三番瀬は千葉県にあります。
干潟にはさまざまな生き物が生息しており、留鳥や渡り鳥も姿を見せます。潮がひいた時にゴカイやカニやカイを食べたり、とても賑やかな場所です。
そんな干潟で暮らす鳥の手ぬぐいです。
セイタカシギ 百態
セイタカシギ 百態
<サイズ>縦:約36cm 横:約100cm
<生地>素材:綿100%
<価格>1500円(税込み)
三枚洲のアイドル、セイタカシギ
背が高い(足が長いんですけど)ので、漢字で書くと「背高鷸」や「丈高鷸」という名前がついており、黒、ピンク、白のコントラストの美しさから「水辺の貴婦人」と、呼ばれているのだそうです。若鳥もオスも年寄り鳥も、みーんな貴婦人?
手ぬぐいの風景は冬。
セイタカシギは冬と夏では見た目(頭のてっぺん)が少し違います。もちろん個体差があるので一概には書けませんが、頭のてっぺんが白っぽいのは主にメス。黒っぽいのは主にオス。茶色い羽のものは、夏生まれの若鳥。足の色は親ほどピンクじゃありません。全然違う鳥みたいですね。
…なんかヘンなのが一羽紛れ込んでいるのですが、青くて短い足のお方はソリハシセイタカシギ。クチバシが微妙に上向きに反っているので「反嘴背高鷸」や「反嘴丈高鷸」。同じセイタカシギ科の仲間ですが、三枚洲では大変珍しい渡り鳥で観察できたらラッキー。
セイタカシギ 親子
セイタカシギ 親子
<サイズ>縦:約100cm 横:約36cm
<生地>素材:綿100%
<価格>1500円(税込み)
こちらは子育ての真っ最中夏バージョン。葦からひょっこり姿をあらわしました。…天敵にみつからないようにね。
ヒナ*1達、冬にはセイタカシギ百態のように親と同じくらいの大きさになります(見た目はまだまだシックだけれど。)
夏はオスメス共に頭のてっぺんが白っぽくなり、足のピンクは冬よりグッと濃くなります。メスは少し茶色がかった黒い羽、オスは青みを帯びた黒い羽を持っています。
ヒナは生まれた時からしっかりとした足をしており、ぐんぐん長く、ピンクになってゆくのでしょうね。スクスク(オスも)貴婦人になれ!

今回紹介した手ぬぐい2種の売上げは三枚洲の保全活動に使われます。詳しくはこちらや、こちらの中央部分にある「がたモニ」をお読みください。
きょう上の方にアップした小さい写真は、がたモニで作った干潟の鳥の足型。干潟で鳥の足跡を見つけ、いろいろ工夫して石膏を流し込んで作るのだそう。こういう楽しいイベントもあります!
写真の作品は私が作ったのではなく、さとさん*2から頂きました。今年の1月23日に三枚洲で歩いていたイソシギの足跡です。シギシギでもセイタカシギとは違いコロンと丸く足も短めです。…ヨチヨチ歩きながら食べ物を探していたのでしょうか。私の手のひらにすっぽりおさまる小さい小さい足跡。あんまりカワイイので、パソコンの横に鎮座しています。

セイタカシギ百態。親子。の、両手ぬぐいのお取り扱い先*3
生態工房さん
ホビーズワールドさん
千葉県立中央博物館さん
見かけて「おや?」と思われたら、手に取ってご覧になってください。

*1:もう幼鳥ですね。ヒナ〜幼鳥〜若鳥とカテゴリーが変わってゆくのだそうです。私はセイタカシギのお仕事を通して学びました。もうビックリ!

*2:この方のことは改めて書かなければならないでしょう。私が干潟の鳥のレクチャー(シゴキ)を受けた方です。私の鳥教官。

*3:もし、なかったらごめんなさい。たぶんあります