小さいころ、ミートソーススパゲディが大好きでした。色、味、食べた時の感じ、何もかもが「こんな美味しいものがあるんだ」という記憶と共にあります。
それが大人になってからあまり、ほとんど食べなくなりました。今になって思うのは、小さい頃の記憶を大切にしたくて食べなくなったのかもしれません。
求めいるものを追ったり、再現しようとするのではなく、自分勝手流で作るようになって、再び食べるようになった気がします。記憶の味とも見た目とも違うけれど、懐かしい気持ちになります。懐かしい気持ちにならない時も、もちろんあるのでした。