わかるんだけど、どなたですか?

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きのう知らない番号の着信がありました。たまたま出ることができなくて放置していたら、きょうも夕方にありました。夜に折り返し電話をしたら、開口一番「もう、ほんま。私はアナタに悪いことをしてしまって。どう謝っていいかわからなくて、手紙にしようかと思ったんやけど、けど」と喋りだしました……。

ずいぶん経って、相手がひと通り話し終わってから「あの、おそらくわかっているんですけれど…どなたですか?お名前を聞かせていただけますか?」と返答すると「あ〜!そっか、名乗らなね」と大笑い。私の予想は当たっていた。

「いつ私に申し訳ないことをしたんですか?そんなことはなかったと思いますよ」と内容についても返答すると、なんというかホロッとするような「申し訳ない」であったことがわかりました。ちっとも悪くないのに、ご本人が申し訳ない気持ちになっていて、それは優しい気持ちが出発点です。

それはまったく申し訳ないことではない、気にすることじゃない。とは言えませんでした。彼女が申し訳なく思っている気持ちが尊くて大切にしたいと感じ、その気持ちをしっかり受け取りたいと思いました。そのかわり、過去に彼女が私に話してくれた身の上話について話し、それを伺えて今も感謝していることを伝えました。

最後は「じゃあ、そこまで申し訳なく思ってくれているんだったら〜そのうち美味しいご飯ご馳走してください。それがいいな。」と伝えると「もちろん、もちろん。うわ〜それがええわ。とびきりのお店に行って、時間も値段も気にしないで、ゆっくり楽しもう。任せて。行きたいお店、選んどいてね」「はーい、すごい値段のところを提示して、それみて後悔しても知らんよ。」「仰け反るの、楽しみにしてるわぁ」と笑いあって、サヨナラ。