清宮さんと淋しさ

先日の8日、すべり込みギリギリセーフで茨城近代美術館で開催していた清宮質文さんの展示に行ってきました。

すっごくすっごく感激して、すごいものを観てしまった気持ち。もちろん清宮質文さんのことを知らないわけではないのだけれど…今回の展示を通して初めて清宮さんの心、それに寄り添った作品に触れた気持ちです。とくに40歳前後の作品には心揺さぶられました。

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作品の数も圧倒されるような数で、展示内容自体が感動的な内容でした。そして所々にある解説が素晴らしかったです。

淋しさについての展示でした。

とくに駒井哲郎さんとの友情には胸をつかれました。あぁ、そうなんだ。そうだったんだ。という気持ちと清宮さんの淋しさが私にも入ってくるような出来事。

7日に東京で再会した方*1のことを考えました。いつも私のことを気にかけてくださる人です。ずっとすっととてもお忙しくしされていて、7日は身動きがとれないほどの忙しさだったと思うのだけれど、いつもと変わらず話しかけてくださいました*2。その日の夜に東京から水戸へ向かうバスの中で、遠く遠くにポツポツとみえる灯りを眺めながら、その方のことを考えました。そして清宮さんの作品を眺めながら(やっぱり)その方のことを考えました。

その方と清宮さんの独特の雰囲気、もしかしたら淋しさのようなものが似ているのかもしれません。フッと、その方は生前の清宮さんのことも、駒井さんのことも、ご存知だったのかもしれないな。もしかしたらお二人の友情を見ていたのかもしれないな。と思いました。

 

*1:素晴らしい世界観の木版画作品を発表されておられます。

*2:私は「忙しいんだろうな」と思うと、話しかけることはできませんでした。それなのにわざわざ話しかけてくださったのでした。