夜の新幹線

14日にアップ。
今日も戦力にならない会場当番だった。いつでもどこでも戦力になれず*1やっているようにすら感じる。それでもやってこれているのは周囲の方達のおおらかさと我慢なんだろうなぁ…ほろり。
あさから歩きまくって以前から観たかった展示へ。まったく時間が足りなかったので改めて訪れようと思うと同時に、あるものの在り方や、解釈の方向性について、戸惑いのようなものがある。言葉にできないことを、外部から「言葉にして、じゃないと伝わるものも伝わらないんだから」と促されるような戸惑い。その戸惑いの根っこはどこなんだろう。
偶然(急遽)仕事で東京に来ている友人から「宿が近いからチラッと行けそう!いるの〜?」とメールが入って、びっくり。なんだかとても温かい気持ちになる。春から新しいことをはじめる彼女は、遠くから見てもエネルギーに満ちていた!
会おう会おうと言いながら会えなかった仲間とも会えたり*2、生物や版画の話をしたり、どれもがやっぱり話し足りなかったのだけれど、元気な姿と対面できて嬉しい。やっぱり会って同じ空気を感じられるというのは嬉しいものだなぁと感じました。
会場をあとにするまえ、今回の展示のDMを制作してくださった野辺さんとお話できてよかった。野辺さんはアニメーション作品で知られていると思うのですが、額装された作品、立体作品、さまざまな手法で制作されており、今回の展示を通して非常に刺激を受け学ばせていただいたのでした。額装された作品と観せ方が知的なユーモアに溢れ、単純に『どうしてこの世界を作られる方がアニメーションという技法で制作もされるのだろう』と感じるのです。そしてそれは立体作品やアニメーション作品をを眺めたときには『どうしてこの世界を作られる方が…』と感じる。けれどもそう感じたあとに他の作品を眺めると、それぞれの作品の新たな面を発見してハッとする。どれもが独立した作品でありながら根っこではどうしようもなく繋がっているのが面白いし、それを感じさせることが凄い。
お話をしていて、まず表現したい世界があって、その世界にふさわしい*3手法を選ばれているようだ。という点に『あ、その気持ち。とてもよくわかる。私もそう。そうできたらいいと思っている』のでした。
今回のリーダーである小輪瀬さんとは、ちょこちょこお話ししつつもジックリ話せなくて残念だったし、とてもとてもお世話になった野澤さんからは色んなお菓子を持たせていただいて、会場とさよなら*4。後ろ髪をひかれまくる展示*5って素晴らしいと思う!
予定よりもずいぶん押してしまったのだけれど、2つの展示に足を運んで新幹線へ。とてもよい展示でした。ひとつでは作家ご本人にもお会いでき、しみじみ。
もうすでに周囲は暗くなっていて、夜の新幹線。またね。としんみりした気持ちになるどころか、「あー!!家に帰ったらあの書類出さないとダメなんじゃない?締切大丈夫かなぁ(ハラハラ)。あすには電話して確認したほうがいい。あの件はどーなってたんだっけ」などなど、焦ることがいっぱい頭をよぎったけれど、とりあえず本を読んだのでした。

*1:ときには、ならず

*2:とっても鋭い指摘をされて、ドキーーー。おぬし、すごすぎる。とヒヤッとしたのだった。

*3:もしくはふさわしいと感じている

*4:もっとお話しをしたかったなぁ…

*5:ひかれまくれるほどの長さの髪はないけれど。