ワークショップ

けんちくの種さんで開催中の【旅する本屋古書玉椿のちいさなクラフトブックマーケットvol.4】に合わせた☆2回目のワークショップ。
織をされていたり、銅版画をされていたり、何かしらの形で手を動かしてらっしゃる方が参加してくださいました。木版画のワークショップですから私から発信しないといけないのに、織り機のことや、参加者さんのことが気になって気になって…とても楽しい時間でした。
その方の背景を知ると『その人の根底にあるなにかが、とても伝わってくる気がする』という絵を選ばれていました。面白いです。みなさん「おお〜チャレンジャー!」という絵のチョイスと彫りに挑み、さすが手を動かし慣れているというか、その方のベースを通して感覚を掴み、見る間に彫りのスピードや正確さを身につけてゆかれるのが面白く目の離せない姿でした。悪戦苦闘の内容もありましたが、それすら笑いと集中で進められ「木版画っていいよねぇ、しみじみ」と思ってしまったのだった。
彫ったあとは休む間もなく摺り。さまざまな紙を使ったり、同じ紙でも使い方を変えたり、絵の具の乗せ方、刷毛の使い方などで、同じ版木でも別物のように摺りあがりが変化することなどを、短い時間ではあったけれども皆んなで共有して「うーん」となったり「わぁ!!すっごくいい」となったり「私はこの摺りがすきです」という感想を言い合えた時間は豊かな気持ちになります。みなさんの作品を通して私自身も発見することがあり、紙の可能性について感動したり。
今回のワークショップではガシガシ作っていただくのと同時に、道具のお話をすこし出来たこと、そこに興味を持っていただけたことは嬉しい出来事でした。道具の話は何日あっても語り尽くすことができませんが、話し飽きることもありません。
つまりは「木版画ってたのしいよね!」ということ、それを共有できたこと*1木版画を通して素敵な出会いに恵まれたことが嬉しい。
画像は今回のために起こした下絵の部分。私だったら何を選ぶでしょうか…う〜ん。

*1:と思っているのですが…希望も込めて