いす

版木を彫るのが苦手なのですが*1、摺りを通して彫る面白さを感じ始めていました。ここ1、2年ほどでしょうか。しかししかし今週に入って彫りで何度発狂したことか。まだまだ気が狂うと思う。いまやっている木版、彫りで作ってゆく絵だということに今更気づき、それ自体に衝撃と気が狂いそうな気持ちになっています。がーん!いつかこういう時も来るはずと思っていたけれど、もっと先だと思っていた。がーーーん。
現段階で何度も何度も試摺りをしているのだけれど、摺ったものは面白味を感じていて*2、試しては絵を考えて彫って、また試しては…の繰返しです。来週からはじまるTIN展に向けて制作していますが、並べられるのでしょうか…。「こう彫ったら面白いんじゃないかな」という絵を考えるのも苦しいし、そして彫るのがやっぱりやっぱりどうしても苦しいです。「◯◯さん(彫りの技術がすごすぎる木版友達を想像)すげーな。◯◯さんが私が眠っているあいだに彫ってくれたらいいのに。起きているあいだでもいい。」と思ってしまう。
そーいう時はブログの更新中にお気入りの写真などを横目で眺め、気持ちの平穏を求めるのでした。

*1:いつも『働きものの彫るのが大好きな小人たち』が訪れてくれることを夢見ているほどに。

*2:まだまだスタート段階ではあるけれど。