むこうから猫が

白川沿いを歩いていると、むこうから猫が歩いてきました。「猫」という呼び方がピッタリの貫禄。ゆったり軽やかに、けれども重みもあって。
きのうで日本・カナダ国際版画展の京都開催が終了しました。これから巡回してゆきます。素敵な人との出会いに恵まれてよかった☆今回私が出品した版画…サイズは大きくありませんがとてもとても気に入っているものです。機会さえあれば何度でも展示の機会に恵まれたらいいのになぁ…と感じています。こういう版画を作ることができて、よかったなぁ!というものなのです。
けれども今回の展示を通して、今まで感じていたものとは違う感情を味わうことになりました。それはどちらかというと消極的と書けばいいのか、「とっても気に入っている」という気持ちに一石投じるようなものだったのです。得難い経験です。
作ることと、展示をすること、またそれを鑑賞することによって、自身の目や気持ちが揺さぶられると思うのだけれど、その揺らぎには様々な形があるのだということ。その時が来ないとわからない揺れだということ。などを今までとは違った明瞭さで迫ってきたようです。
ということを、版木を横目にチクチク縫いまくりながら考えているのでした。