ちょっとむかし

一昨年、去年に作った小品を少し眺める機会があったのだけれど「……へぇ…」と、考えさせられました。振返ることができるというのは恐ろしいことだなと思った瞬間であった。
木版画やグッズなど残ってゆくものを作っているにもかかわらず、朽ちていってくれたらいいのになぁ……と切望する私がむかしからいるような気がしてなりません。振返りたいわけでも、懐かしみたいわけでもなく、残したいわけでもないのでしょうね。
過去に作ったほとんどのものは、自身のなかにあるどうしようもない部分を見せつけられるような気分になるのでした。