☆番外☆木版画実験室in大阪中央郵便局

年賀状の発売に合わせて企画されたイベント☆番外☆むかめ工房 木版画実験室。アッという間におわりました。
大阪中央郵便局に足をお運びくださった方に「どうぞ木版画の摺り体験をなさいませんか?!」と、お誘いするという(ドキドキ)企画。
準備しているときから「なにやるのん?」「へ〜、やってみたいから、もうちょっと待ってる」と、ご興味を持っていただけたようで嬉しかったです。終了時にはお断りしなくてはいけない方もおられたそうで、申し訳なく体験していただきたかったという気持ちと同時に、足を止めてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。個人的には性別、年代、様々な方に参加していただけたことが、とても嬉しかったです。
木版画の摺りは水、絵具、絵筆など、手やお洋服を汚しやすい道具ばかりを使います。その点が一番心配していた点で、どういう風にすれば不安に感じず、なによりも体験を通してワクワクドキドキ、「うわ〜やってよかったぁ」と楽しめるだろう。と考えていました。もしかしたら『そんなに人は気にしないよ』と言われるのじゃないかな?というくらい検討した気もします。というのも、私自身が(おそらくもっとも)手、服、テーブル、道具などが汚れるのは好きではないからです。基本的に「汚れない(汚さない)」を念頭においているので、普段の制作でもエプロンはしませんし、手はまず汚しません*1
おわってみると、大きな問題もなく、むしろ「ちょっとくらい手が汚れたほうがたのしい!」くらいの前向きさでガシガシ摺っておられました☆こちらが教えられたことも沢山あったのでした☆
ひとつの絵を仕上げるのに3度摺って、時には色鉛筆や文字の入った消しゴムはんこも使っていただいたので、かなり工程が多く手間のかかる作業だったのだけれど、1枚にとどまらず何度も摺って「さっきより上手になった!」「この作品を送りたいから、年賀状を買ってきたの!」と10枚以上(だったと思います)を摺りきった方、「去年は休んだんだけど、毎年、黒だけのゴム版の年賀状を作っててんけど、こうやったら2色とか作れるんや…もう1回、ゴム版はじめてみようかな!道具ってどこに行ったら買えるんやろう」「教室はやってはるの?もっとやってみたいわぁ」と仰ってくださる方などなど…じーーーん。
そして私の企画とバトンタッチして開催された『カリグラフィー教室』が楽しすぎました!あまりに美しくて私も参加させていただいたのですが、難しい!新鮮。たのしい☆気づけば無言で延々と線を練習していたのだった。私が作った木版画にカリグラフィー作品を描いてくださって、コラボ作品ができあがりました。「いつか一緒にカリグラフィーと木版画を合わせたような企画をしたいですね☆」と盛り上がったのだけれど、実現にむけて色々考えよう。
穏やかな天候に恵まれた素敵な一日でした。写真は「絵具よ版木にしみこめ〜しみこめ〜と思いながら刷毛を動かしてください〜」なんて言っているところでしょうか?(ちがうかも)ピンぼけ!!

*1:和紙に直接触れるので手が汚れることは作品を汚すことに直結するから