5日目

折返し地点をくるっと回った感じの個展5日目です☆
去年の秋に初個展をして、今回が2度目の個展。期間を空けずに(内容は全然違うものだけれど)個展をさせていただける機会に恵まれたので、ちょっとの間*1は充電☆制作期間だなぁ…と考えています*2。2人展とも違うし、グループ展、コンペでの展示とも違う。
それぞれ違うんだけれど、個展というのは自分と向合う。向合わざるをえない機会であり、空間作りなのだなぁ……と感じています。
きょうは会場で一人になる時間が訪れる瞬間があり、今まで作ったものを眺めてあらたまった気持ちになりました。ギャラリーという空間は日常の続きに非日常が浮き島のようにぽっかりと浮かんでいるイメージなのだけれど、それは展示をさせていただく私にとってもそうで、この8日間は非日常です。
自作を壁いちめんに並べることもなければ*3、足を運んでくださる方をひっそり?お待ちして「いかがですか?よければ感想を聞かせてください」とお話することもありません。
お話のきっかけが自分の作ったものであること。それをつかの間ではあるけれど共有すること。とてもとても不思議で緊張します。
きょうも素敵な出会いに恵まれました。ひっそりと静かにご覧になっておられた方がギャラリーをあとにされる時に少しお声掛けをすると…なんと「(どこかで)案内はがきを手にして『みたいな』と思ってきたんです。じつはこういうところに来るのははじめてで、緊張して、入ろうかやめようか迷って、遠くでちょっとウロウロして…なかを覗くと人がいたので入ってきました……」と。それからお話をさせていただくと、絵とはまったく違う勉強をなさっていて、堺市から私の個展を観るためだけに大阪市内までいらしたのだそうです……一瞬、信じられない気持ちになって言葉に詰まりました。もちろん言葉に出来ない感激と、感謝のために言葉に詰まったわけです。
それから何を話したのだろう…あまりの感激によく覚えていないのだけれど、彼女の勉強のことや私の版画の話をして…「慣れている私でもギャラリーに入るのはとても緊張するのに……本当にありがとう。本当に本当に」とお伝えできたのかな。一生忘れることができない出来事です。
クローズ前には木版画仲間が会社帰りに来てくれて、いつもゆっくりお話ができないのだけれど…きょうはできて嬉しかった!というか私の作品を連れ帰ってくれて…なんていうか、それも信じられない感じ。私のムニャムニャ*4のすべてを知っているような人だからなぁ、ふふふ。じわじわ嬉しかったし、これからさらにじわじわ来るのだと思います。
さまざまな形の感激が訪れる毎日☆
そしてそして、きょうの朝日新聞の夕刊に私の個展情報が紹介されました。「A+」というコーナーです☆先週、ギャラリーさんから「掲載の依頼あり!」という嬉しいお知らせをいただいたのです。新聞社さんからいくつかの質問が来て、それに回答するという…ちょっとしたインタビューっぽいやりとりもさせていただきました。その質問がとってもユニークで「それはひと言では答えられないのよ!!」と嬉しくなりました。
まだお会いしたことがない誰かとの出会いに繋がるのでしょうか?

*1:1年半〜2年ほど充電して、またご縁があればいいのだけれど!

*2:少なくとも関西では。

*3:我が家には自作は1点も飾っていません。飾っているのはもっぱらコレクションばかりです。

*4:さぼりでなまけもので…むにゃむにゃ