おりかえし

個展4日目。
きょうも穏やかな天候に恵まれ☆賑やか&マニアック話&あらたな出会いに恵まれました。
DMには13時〜オープンと書いてあるのですが12時半には開けて在廊するようにしています。毎日開けるとすぐに誰かが入ってきてくださいます。そして気づいたら5時すぎてるやん!?みたいな状態に。
毎日、お昼休みの間に来てくださる方がおられ、お話をしていると公園で写真を撮ったりいろいろされているよう……ええ?と思って「何か作ってみられたらどーですか?それでイロイロ作ってみて、先々はここ(のギャラリーさん)に売込んでみはったらええんですよ、見てみたいなぁ。」という話しに。
毎日、新鮮な出会いのあるギャラリーです。
スポーツマンのような男性がゼェゼェ肩で息をしながら入って絵をご覧になられ…びっくりしつつ「よければ、お名前書いていってください。今回の展示はどうでしょうか」と話しかけると「走っている途中に目に飛込んできて思わず入ったんです…あぁ、汗が絵にかかるとアカンから気をつけて見せてもらわな」と……えええ〜たしかに思いっきり走る感じの装備だけれども、やっぱり走っていたの??思わず走る足を止めたの?私の作品は……ううう、うそぉ。ドラマみたい。嬉しい!って思っていいのかしら?
夕方には杖をついた男性がジーッと外から中をご覧になって、ゆっくり入っていらっしゃいました。椅子をすすめてユックリみていただいたのだけれど…お話を伺っていると「ぼくは昔からずっとこの辺りに住んでるんやけど、きょうはじめてここに入ったの。なにか面白そうやな、と思って。いつもこういうことをしてるの?」と質問され「いつもどなたかの展示をされているギャラリーさんなんですけど、私は今回はじめ展示をさせてもらいました」「そう…銀行に行こう思ってここを通った時に気になって、いま帰りなんやけど、やっぱりなんやええなぁ…と思ったの。いいねぇ、たのしいねぇ。ずっと続けていろんな人に知ってもらいはったらええわ。がんばってね」みたいな言葉をくださいました。
ランナーの足を止めたのもビックリだけど、長年住んでおられた方がはじめて足を踏み入れてくださったことにも驚き。ちょうどギャラリーに来てくださっていたお友達が言うには「たしかにあの人、さっきジーッと中を見て通りすぎていってた。で、戻ってきてまたジーッと見てるなぁ…って思った。」と(よく見ているなぁ!)。じーん。
私のようにギャラリー慣れ?している者でも、ギャラリーに足を踏み入れるのは不思議な緊張があります。とくにはじめてのギャラリーや、知らない方の個展なんかは緊張度が高まるかも。誰かがいなければいないで。誰かがいればいればで。どちらも緊張があるものです。なので「はじめてはいる」って…本当にありがたく嬉しく、しかもゆっくりと楽しんでいただけるなんて。ウルウル。
静かにジッと長くご覧になってくださった女性、嬉しかった。その姿が作品のようでした。
友達や、ちょっとした知人。お世話になっている方。存じ上げている人も来て下さって、いろんな話しをして「そのうちご飯をね」と言って。あ!それいい!ということを言ってもらったり。
あーーーっと言う間に一日が終わります。そしてきょう最後に来てくださったのは、きょねんイタリアに行ったときに知合った人☆ひさしぶりにイロイロ話せてたのしかった、元気でよかった!!
写真はすごいですよー、作品です。家で育てた麦を家で挽いて、自家製酵母*1を使って焼いたパン☆さらにはパン種*2までいただきました。うおおおお〜きょうの夜食べても美味しい?あした以降のほうがいい?で、パン種やけど保管はどれくらい持って、どれくらいの分量でどれくらい寝かせたらええやろう?夏場とか自信ない〜〜。とパン話炸裂。あげくは鹿肉、猪肉の話に広がり…え?そうなん?知らんかった、知らんかった!?で?それから?ふーん、ええですねぇ!!
カメ話。動物話。版画話。ジビエ話。菌類話。モノノケ話。異国の話。ファッションの話。食べ物話。版画の値段が安過ぎじゃないか話。ここは一体なんだ?という話で満ちあふれまくっています*3。一応?版画と価格の話が出ているのが救い?
知らない人と知らない人が一緒に盛上がっているのは相変わらずで、嬉しい毎日です。

*1:この酵母の材料だって家で作ったもの。

*2:パンを焼く時にイーストではなくて、いただいたパン種を入れて膨らませます。天然酵母ですね。2種類も!!

*3:声だけ録音してそれを聞いてもらって「ここはどこでしょう?」というクイズを出したとしたら…正解率は低いだろうなぁ