トコトワ屋さん

写真はサツマイモの蔓☆しみじみおいしーい。一見フキのようなのだけれど……しっかりモグモグしながら味わっていると、やっぱりお芋さん。歯ごたえのもっと向こう側に、ぽくぽくほくほくがいるのでした。トコトワさんのお家でおよばれ。
お昼頃に「疲れてるやろうし、ご飯つくるのも大変やんか。野菜いっぱい、うちに食べにくる?」とお誘いいただいて*1「ううう、行く。行きます。行かせてください」と、仕事を終えて京都へ。創作料理トコトワ屋にお邪魔しました☆☆
夕方からお腹。烏丸に向かう電車の中で気分イマイチになって『…はぅ、食べられるんだろうか…トコトワ屋さんのご飯。めそめそ』と思っていたのだけれど、トコトワ屋さんに到着してお喋りして、ほうじ茶をいただいている間に元気になってきて、モノノケ仲間さんも合流して、総勢5名でモリモリ食べてモリモリお喋りしました。ううーん。元気でました。行ってよかったぁ。ウルウル。
トコトワさんがお料理を作っているのを横でジーッと眺めたりして「おばあちゃんの横で見てる子どもみたいやね」と言われて、そうそう!私、よくこうやってたん。見てるだけで作った気分になってね。なんとなくそうやって覚えた感じがする。と盛上がったり。懐かしい。
次は(って、もうさっそくそんなこと言ってるけれど)作るのも手伝いたいというか、横で見ておきたい。黒猫の楽しゃんも相変わらず元気に?机に頭をゴンゴン打ちつけながら移動していた*2し、トコトワ家は居心地がよすぎでした。
私このままでは座敷童になってしまう。
この頃、気分が内に内の籠りがちで『これ、よくないなぁ。』と思っていたのだけれど、その大きな原因は「たくさんの人と会っているのに、ゆっくり話すことができない」ことだと感じていました。そもそも私はひとりが好きだし、人と会うのならゆっくりじっくり話したいのです。多くの人との出会いは嬉しくて素晴らしいことだけれど、ゆっくりじっくりが抜けてしまうことが私にとってこんなに心を荒ませるのかと実感していました。
トコトワさん達に感謝。私の荒んだ心が溶けてゆきました。お豆の料理とサツマイモのグラタンをいただいていた時なんかは、気持ちもお腹も幸せで…本当にウルウルしてしまいそーで「はわわわわ〜」だったのでした。
そしてそれはカメDE Show!でも感じました。むかめ工房ブースは出店したときから「のんびり」ブース。お客さまにはご購入に関わらずゆっくりじっくり観ていただきたいと思っているし、機会があれば技法や背景などもお話したいと思っています。とくに版画をご覧になられるお客さまには作品とお客さまだけの空間を楽しんでいただきたいので*3、私から話しかけることはありません。ぼんやり椅子に座っています。お客さまがお話になられたら言葉を尽くして伝えたいことはいっぱいあるのだけれども……やっぱりまずは「無言」だと感じているのです。
その無言の時間や、その後にお客さまと額装のお話などをする幸せな時間。はんこを手にとって喜んでらっしゃる姿を眺めている瞬間。交わした言葉は少なかったかもですが、私にとっては沢山沢山じっくりお喋りした気持ちになったのでした。

*1:メールの文章はこんなんじゃなかったけれど、意訳。

*2:趣味みたいです。

*3:もしかしたら、ぶっきらぼうだったり大きな態度に感じられるかもしれないのですが……そうだったとしたら申しわけないと思いつつ