あの人の色

長い長い一日だった。移動、滞在、移動、滞在、移動……その中の移動、滞在をひとつ取りやめて休憩したり。毎日(まずは9月末まで(そして、まずは夏。さらには今週一杯。詰まるところ今日一日)を乗切るには、うまく休憩を取らないとです。
からだのお稽古をして、かなり体力もついたし、丈夫になったと思うけれど、だから前より無理していいとは思っていなくて、一番感じていることは余力ができることの大きさです。
余力があると色んなことが考えられる。たとえば木版画で言えば、まえなら精一杯、ゼェゼェいいながら、一切の余裕なしで摺っていたもの。いまなら少し余力を残して同じものが摺れるのです。そうなると「さらに力を込めてやってみるか」「このままの状態でほかにどんな可能性がある?」など……たくさんの道が見えてくるようになりました。すごいことだと思う。全力投球にはいろいろあるんだ。
余力でラクしたいわけではないから、嬉しいな。楽しいことが待ってる気がする。
写真、ステキな色ですねぇ。乾くと「え?これ色が入っているの?」というくらいになります。またそれが……いいんだ!!震えました。