たまたま通りがかった場所にて撮影。秋田杉だそーです。かなり枯れているのもあれば、瑞々しいのもありました。木版画では主にシナベニヤを使っていますが、杉はザックリした木目が美しいです。
その木版画、いま作っているものを眺めたり、摺ったり、頭の奥のほうが何かこう……うまく汲み取ることができなくて、ちょっと憂鬱。
ジッと見ていたら答えが出るわけではないのだけれど、見ないことには。私はついついピシッとした摺りを入れたくなるし、見所みたいなものを入れるのも好きなのだけれど……今回もっとも「あぁ、こういうのできたらなぁ」と感じているのは、ほわん。としたものです。気体になりたがっている固体とでも言ったらいいのかなぁ。
ビシバシ摺っているのもあって、それは消化不良な心持ち。うまく墨がのってくれないというのも大きいようです。つくづく難しいです、墨は。胡粉もとても難しいけれど。絶対にうまくいく!と思っていたのに、エッ?という状況で足下をすくわれること続出。