今昔考

雨のなか、あさから外。一日作業はお預け。けれどいい気分転換にもなったし、へぇ〜と思うこともあれば、よかった!と思うことも。本やおやつを預かったり(運び屋☆☆)、美味しいものもたんと食べたし。あと迷っていたことや、疑問に思っていたことも(ほぼ)解決し、あ〜いい一日だった。「ほしいほしい!」と言いまくっていたものもゲット?!できたし。うれしいな。
写真は今まで作った木版をチェックしていたら引出しから出てきた版画。すっかり忘れてた。すっかり忘れてたもの多すぎました。こりゃまだまだあるんだとも思ったし。私自身が思っていたより作っていたのかも。
ここひと月半ほどかけて、ダミー*1を2つ作っていました。1つは去年の秋から制作した木版画ばかりを使用。もう1つは6〜8年ほどまえに制作した木版ばかりを使用。後者のダミーのほうが早く仕上がった*2のだけれど、出来上がったときはしみじみと『むかしのわたしがいまのわたしを助けてくれたなぁ』と思いました。
昔の私は未来の私を助けようと思うことは一瞬もなく、その時その時に作りたいものと対峙*3していただけでした。今の私も未来の私に向けて作っているわけではありません。今の私に向けて作っていて、積重ねている気持ちもなかったし、いまもない。勝手に積み重なってはいるかもしれない。
そして今回の作業、点と点を繋げていったら星座みたいに絵が出来上がった気分。点が線になるだけじゃなくて違う形として出現したのだと思う。しかも驚くべきことに出現した星座の仕上がりがあまりに自然にしっくりきていて、もともとこういう形になるべくしてなった印象もうけます。
私がそれに気づくのを木版画作品がジッと静かに待っていたかのように。時間を経たり場を与えられて見えてくることってあると思った出来事です。

*1:絵本

*2:前者のはまだ出来てない。あと半歩で仕上がり。

*3:というのは大げさ?