版種かわれば

お昼前から版画のお勉強。広義では銅版画のなかに入る技法だと思うのだけれど、すべてが目新しいものでした。プレートマーク*1を作ったり、腐食させたり……やってみて「はわわ、こうやるんだ。はわわわわ〜」と理解できたことが多いけれど、はじめてだったから目新しさが先に立っていたように感じます。
そしてやっぱり「版画といえども、全然別もの!」と実感するのは刷る作業。銅版画は油性インクを使うので、水性木版のようにスピード*2を必要としません。何時間でも銅板&インクを触っていられるのです。これがなかなか馴染めない。ついつい焦ったり、インクを残した方がいいのかと思って拭き取りが甘過ぎたり……頻繁には無理かもしれないけれど、ちょこちょこ続けていけたらなぁ……と思ったのでした。
私は黒っぽい作品が多いのだけれど、水性絵具と油性絵具では黒の感じが随分違うのも新鮮だったし、銅板そのものがものすごく美しいのです。それにも魅力を感じました。

*1:銅版画のフチを加工する作業。

*2:板に絵具を置いたそばから乾いてしまうので、とにかく手際の良さを求められます。同じ木版でも油性インクを使う技法なんかは銅版に近いのだと思います。