儚いものが目のまえに

木版をしようと思ったけれど、ヤメ。正確には「どうしたものか…」と手が止まったのでやめたのでした。ほかのこと(カメとかモノノケとか)をしました。
夕方から演奏会を聴きに外へ。うちから歩いて行ける距離にホールがあって、ときどき足を運びます。大、中、小ホールがあるのだけど、いままでは大ホールと中ホールばかり行っていました。きょうははじめて小ホールです。なんだか不思議な作りでした。演奏する人はやりづらくないのかしら?と思うような作り。
すぐに言葉にできないし…と思いつつちょっとだけ感想を書くと、とってもよかった。とくにブラームス*1。私のいまの気持ちに(曲目が)ピッタリきたのかもしれないけれど、深いところに沁みいってくるような演奏でした。モーツァルトを聴いている時は、生まれては消えてゆく軽快な音の重なりに、音楽が根底に抱えている儚さを目の前に差出されたような気持ちになりました。
アットホームな雰囲気もよかったな…小ホールで聴く音楽ってリラックスして聴けて、私に向いている気がしました。
帰宅後、お腹ペコペコだったので(準備していたご飯を)いっぱい食べて、版画の下準備。これから何日か湿気が多い日が来るようだから摺るには好条件です。
音の儚さで思い出したけれど、つい先日まで出品していた木版画作品の1点。音楽というか「音」をかなり意識して作ったものだったことを思い出したのでした。

*1:クラリネット五重奏。モーツァルトブラームスを聴きました。