いんそつ

私にとって父的存在の木版仲間を引率?して、やってきました東京。
肌寒いです、関西も寒かった……天気予報で週末は寒くなると出ていたので、お洋服に困ります。荷物は減らしたいのに寒いのはイヤ!
充実した一日でした。絵画や版画や、とりわけ私がしている木版画のお話を聞いたり話したり。いつまで話しても時間が足りない!
ちょうど1年になります。こういう話をバンバンする機会に恵まれるようになったのは。チマチマ家で作っては、ほぼひとりで楽しみ苦しんでいた私の生活がガラッと変わった1年でした。面白いものです、同じこと(木版制作)しているのに、選択がひとつ違えば状況が変わってくるのですね……とっても考えさせられます。
きょうとても嬉しかったことのひとつ。1年まえに展示した作品のことを仰っていただいたり、1年まえと今の作品を比較してお話ししてくださる方がおられたこと。『1年前に10日間ほど展示された作品を覚えていて下さるんだ……』と感激でした。前回と今回のものを通して作品に向合って下さったことにありがたい気持ちもあり、今回のものを観て1年まえの作品がより深く理解できた。と仰っていただけたことには「……(私の作品なのに)私より、よっぽど作品を大切に扱ってくれてるんだ…じーーーん」だったのでした。
この1年で知合えた人たちとの再会も嬉しかったです。みんな本当に本当に孤独に制作していて、こういう(たまに集まる)場所って孤独を持寄っているように感じ、風通しのよい、カラッとした明るさがあると感じる。
重さや暗闇にも憧れるけれど、カラッとした明るさは私が(版画にかぎらずグッズも含めて)制作時にとても大切にしているものなんじゃないかなぁ…と感じます。でもとってもむつかしい。
写真はしっとりした梅の木。実が鈴なりでした☆