写真は木版画を作るのに使っているブラシ*1です。板に筆などで絵具や糊を乗っけて、それをのばすときに使用します。写真のは「黒専用」。
ブラシはひとつひとつが手作りで、とても丁寧に作られているのだけど、時折持ち手（木の部分）が割れてくることがあるのです。作っておられる職人さんも木を選んで作っておられるので、不良品とは言いがたいです。「そういうことはあるもんだ。木だって馬毛だって生きものなんだから」だと思って*2います。私自身も選んで購入しているわけですし。
写真のブラシは、私がはじめて購入した木版画用専用のブラシなのですが……アタリハズレのハズレだったようです。持ち手の真ん中から割けてしまい、水分を含めば含むほど割けが酷くなります。でも思い入れがあります*3ので、これ以上割けないように金属板で補強をして使っています。もしかしたら手入れの仕方に問題があったのかもしれません。
けれども木って凄いものですね。その補強も負けそうな勢いです。とくに毎日毎日使うときは「あちゃー」と思うくらい割けてくるのでした。このままじゃ植えてある馬毛もバサバサしてきそう。なるべく長く使えますように。
そんな疲労困憊で頑張ってくれているブラシ。きょうも活躍してくれました。あんまうまくいかなかったな…どうなるかわからない。
