無念

今年何度目かの忘年会☆
待ち合わせ前に(グランドオープンした)梅田阪急10階へ。梅田阪急10階は手作りコーナーや、作家さんの商品が、いろんなお店に所狭しと並べてある市場です。スーク(市場)と言う名前がついています。
お友達が働いているのと、私も何点か所持している作家さんの作品が並んでいるので、ちょくちょく顔を出そうと思っている場所で、今回で2度目の訪問。
とっても楽しい場所で、梅田に出たら阪急の10階へ!とばかりに通い詰めそうな感じです。本当に「市場」なんです。見ているだけで楽しくて、あれやこれや迷って、買ったり、買わなかったり。「さっきチェックしたの、どのお店だったけ?」くらいの迷路感もあって、盛りだくさんなところも市場。店員さんもお客さんも生き生きしていて、歩いているだけで元気になれる場所だと思う。
きょうはスークの一角に(期間限定だと思うけど)指ぬきがズラリと並んでいて、内心『きゃぁぁぁぁぁ〜〜〜!!』でした。思わず小走りで駆け寄って、一心不乱に指ぬき群を凝視し、チェックするには時間が足りない!つぎは時間をちゃんと作って寄らないと!!と思いました。アザラシの指ぬきが秀逸。見た感じ、ヴィンテージですね。ジーッと見て『きゃぁぁぁぁぁ〜!なに、このアザラシ。ヘン!好き☆』と目が止まりました。ひときわ、地味で、ブサイクで、異彩を放ち、そして色も形も筆遣いもよかった…。
お友達とバタバタ話し*1をして「新年会しよーね、ちゃんと食べなよ」と約束をし、忘年会へ。
忘年会。楽しかった☆楽しかったのに…私は途中離脱。疲れが出たのか気分が悪くなったのです。無念すぎます。飲む時は体調管理を万全に(五七五の標語風)。心配はかけるし、楽しみたいし、うえ〜〜ん。でした。
夕方まで病院に行ったり、和紙の準備をしたり、版木の準備をしたけれど…ウズウズしています。
ストックの和紙も少なくなってきて、年明けには頼もうと思います。ここ2年ほどは白い和紙ばかり使っていたけど、生成りもいいかな?と思いだした、この頃。手漉き和紙を使い始めたころは生成りの雰囲気にメロメロで「この和紙に摺ったら、私の絵が50倍も100倍もよく見える〜〜」と思った*2ものです。それが大きいサイズを作り出したときに「生成りじゃなくて…白でいきたい。」という心境の変化を経て、いまは「使い分けてみたい」になってきました。
色んな産地、漉き具合の和紙も実験しているけれど、とても面白くもあり、迷うところです。手漉き和紙は決して安いものではなく*3、実験と言っても(私にとっては)簡単にできることではありません。そうだからこそ、ちゃんと向合える時もあれば、怖じ気づく時もあります。

*1:「あのね、向こうの奥のお店に指ぬきがね…」って言ったら「そうそう、むかめさん絶対喜ぶだろうな〜って思ってた。」って話になって、店員さんが他のお店も楽しんでチェックしておられる雰囲気もいいです。お店同士がライバルであり仲間っていうのも、市場的だと思います。

*2:いまもそうだけど。やっぱり手漉き和紙の魅力っていうのは凄まじいものがあると思う。

*3:当たり前なんですけどね。職人さんが一枚一枚漉いているのだから。漉くまえにはゴミを取って、漉いたあとは乾燥させて、ドーサを引いて…工程が多く手間のかかる作業です。しかも手が凍るような冷たい水を使用する……