大荷物

日曜日に法事があるので、あれやこれや買出しや受取りに行ったのですが……地味な法事なのに色々多い(お供え物が)。ビックリしました。いつもビックリするのですけれどね……。
私の小さいころはお参りの人が大勢(私の知らない人も大勢)で、自分のいる場所などなかったのです。襖を全部外して広ーい部屋にして……家族はよくやっていたと思います。でもこういうとき、私は一度だって「手伝いなさい」とか「女の子なんだから」とは言われず、自分の居場所がないこと(その場に馴染めないこと)がフツーでした。みんなが放っておいてくれたというか……かまう余裕がなかったのかもしれないけど、放置してくれていたことはいい思い出として残っています。私は大勢のなか、なりたい時にはいつでも。ひとりになれたのですから。
買出しのまえに朝から摺りました。かなり難航。なにがいいのかわからないというか、はじめて*1「自分がなにをしたいのか、もうちょっと明確にしないと……」と感じました。終わりの方にはゼェゼェなってしまって(摺るのがしんどかったから)、それなのに掴みきれなかった気分が残ってしまいました。
出かける時間が迫っていたので、片付けをして出かけて、用事をすませて帰宅して、部屋に並んでいるものを見たのですけど、なんでしょうねぇ…自分の作ったものに対して言葉に詰まってしまいました。自分のなかで判断に困るというか…「いまの状態じゃなんとも言えへんよ」と言いたくなるというか。もうちょっと進めてみるけど、現段階でやり過ぎているんじゃないかなぁ…とも思ったり。
私はいつも『私のなかでは新しいと思うもの』を、ちょっとずつ(新しく作る木版画に)入れるようにしています。毎度毎度『私のなかであたらしいこと』って出てくるのですよね。今回も入れていて、その部分が掴みきれていない気分です。
でもでも、まえに作ったものを写真に撮ろうと机に出していて、それをフと見ると…似てる。なんか似てるのよ…部分的に。写真のがそうです。左がまえに作ったの。右がいま作ってるの。墨だからってわけじゃなくて、彫りがとくに似てる。無意識で彫ってたのに…無意識って傾向が出やすいのかもですね。

*1:まえにもあったかもですが、忘れてます。